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徒然日記 - 図書館カテゴリのエントリ

地平忌に想う

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図書館
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Dice 2019-2-26 12:00


今日は2月26日、中村地平の命日である「地平忌」です。

忘れられる一方の中村地平の功績を、少しでも知って欲しいと、テゲツー!でこの記事を書いたのは、3年前。
「地平忌」も56回目になりますが、年とともにその功績を知る人も少なくなりつつあります。

中村地平さんが宮崎県立図書館長の時代に、同館で司書を務めた久保輝巳さん(都城市出身)が鬼籍に入られたのは、昨年7月。
久保さんは、芥川賞に3回ノミネートされたこともあるほどの文学者であり、宮崎を出て関東学院大学で教鞭を執られ、司書の養成にも力を尽くされました。
いつもにこにこと優しそうな眼差しでおられたことが印象に残っています。
晩年、都城に戻られてからは、一度だけお目にかかったことがあるのですが、中村館長時代のことを伺わなければと思いながら、ついに果たせぬままになってしまいました。

亡くなる前の4月末に新装なった都城市立図書館のことを、久保さんはご覧になれたのでしょうか?
都城市立図書館には、今年の久保さんの命日に合わせて、久保輝巳回顧展を是非とも開催してほしいなと思う次第です。

もし、県内の優れた図書館活動や図書館人を顕彰する「中村地平図書館賞」なるものがあれば、今年の大賞は都城市立図書館に、特別功労賞を久保輝巳さんに贈りたいですね。

「中村地平図書館賞」、宮崎県立図書館あたりが中心になって作ってくれないかな。
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ウィキペディアタウン in 串間

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図書館
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Dice 2018-11-23 19:00
「あなたの知らない『冷や汁』の世界 in 串間」の翌日、串間市立図書館で開催された「ウィキペディアタウン in 串間」に参加してきました。

是住久美子さん

まずは、田原市中央図書館副館長の是住久美子さんから、「ウィキペディアを用いた地域情報の編集と発信」というテーマで、ウィキペディアタウンとは何か、具体的にどんなことをやりのかという概要を伺いました。

是住さんは、今年の3月まで京都府立図書館におられ 「オープンデータ京都実践会」の一員として、オープンデータソンやウィキペディアタウンなどのイベントを各地で行ってこられた、この道の第一人者です。

Miya.mさん

続いて、是住さんもおられた「オープンデータ京都実践会」に所属されているウィキペディアンのMiya.mさんが、「Wikipediaの書き方」と題して、その作法を説明。

要は、中立的な観点で、著作権にくれぐれも配慮して、何らかの出典を元に書くこと、コピペは絶対にしないことが大事とのこと。

串間神社

講師お二人のお話で概略を掴んだ跡、参加者全員で貸切バスに乗り込み、最初の目的地である串間神社に移動。

ここで、地元の郷土史家の方のお話を伺い、それぞれにWikipediaに掲載するための写真を撮影。

彦火火出見尊(山幸彦)を祀るこの神社は、創建年代不明ながら、古くからの由緒が伝わっており、現在地は前方後円墳の上とのお話も。

今の社殿は、1989(平成元)年に再建されたものですが、なかなかにフォトジェニックで、皆さんの撮影にも熱が入っていました。

旧吉松家住宅

続いて、次の目的地、旧吉松家住宅へ移動。
1919(大正8)年に上棟した豪商の大邸宅で、2008(平成20)年には重要文化財に指定されているのですが、その広さと贅を尽くした材料、部屋ごとに異なる意匠に圧倒されました。

ここもまたフォトジェニックな場所が満載で、カメラをもってあちこち撮り回りました。


旧吉松家住宅の広間でお弁当をいただいた後、串間市立図書館に戻って、いよいよWikipediaに書き込む作業。

3班に分かれて、それぞれ、串間神社、旧吉松家住宅、串間市の項目を編集することとなり、串間市立図書館にある文献を使って調べる人、撮影してきた写真をウィキメディア・コモンズにアップロードする人など、手分けして取り組みました。

私は、旧吉松家住宅のグループに入り、トップに表示される外観画像をアップロードしたり、「玄関板戸絵」の項目を新たに作ったりしました。
いろいろと記述を追加したかった部分もあるのですが、基本的にエビデンスがしっかりした参照元を明示できることしか書けないので、現地で説明を受けたことをそのまま書くという訳にもいかず、ついつい遠慮がちになってしまいました。

串間神社のグループも、記述を追加したのは良いのですが、「概要」の部分の記述が後から著作権侵害の可能性を指摘され、暫定的に当該部分が非表示の扱いになっています。

今回、編集した項目へのリンクは以下のとおり。
- 串間市
- 串間神社
- 旧吉松家住宅

Wikipediaの編集のやり方はだいたい理解できましたし、同様のイベントを行う場合の課題もわかったので、今後、県内でウィキペディアタウンを行う場合は、ウィキペディアンの一員としてお手伝いできると良いなと思います。
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本日(2018.11.21)付け宮崎日日新聞の児湯・西都面に、西都市立図書館に新しい図書館システムが導入されたことを伝える記事が掲載されています。

20181121宮日記事

この記事、大見出しが、
読書記録に「通帳」導入 九州初
とあります。
金融機関の預金通帳のような形状の通帳で、「表紙のデザインは市内の児童生徒から公募したロゴマークの最優秀作品を採用した。」とのこと。
「12月には市内の小中学校に通う児童生徒に配布する予定」で、図書館に設置されている機械に通せば、借りた本のタイトルや日付、著者名などを記帳できるそうで、児童生徒以外にも希望者には配布されるようです。

「読書通帳」については、図書館の自由との関連で、利用者の秘密をどう守るのかという観点から考えると、その導入には慎重であるべきというのが私の立場ですが、一方で、自分が読んだ本の記録を残したいという利用者のニーズがあることも確かで、そのあり方はなかなか難しい問題をはらむのですが、ここではいったん置いておきます。

今回の西都市立図書館の新システムは、「富士通マーケティング(東京都)のクラウドサービスを採用。」とあることから、「WebiLis」が採用されたことがわかりますが、画期的なのはそれに続く、
「導入後は、同館と市内の15の小中学校(分校含む)の図書室をクラウドサービスでつなぎ、図書室から同館の蔵書を手軽に借りられるようになった。」
の部分です。
各学校の図書室の端末から、子ども達自身が市立図書館の蔵書を検索し、予約することができるようになっているみたいで、更に、
「予約した本はこれまで利用者が同館に直接受け取りに行くしかなかったが、今後は同館が各校に直接届けるという。」
ことで、公共図書館と学校図書館が一体となった図書館網が構築されたことがわかります。
これは、県内では初ですし、全国でもあまり先例がないのではないかと思います。

私は常々、これからの公共図書館は、学校図書館との連携が鍵で、システムを統一することで、費用の面でも、利用の促進の面でも効果があると説いてきたのですが、それがどうやら実現したようです。

記事でも、市社会教育課の鶴丸ユカリ課長補佐の
「市域の広い西都にとって、読書環境の地域格差は大きな課題。新たなサービスが格差解消に役立てばうれしい」
というコメントが紹介されているとおり、図書館サービスの拡充に資すること大いに期待できる、ものすごく画期的なシステム導入なのに、見出しは「読書通帳」ですか。
宮日さん、目の付けどころが違うのではありませんか?

しかも、大見出しの右上に小さく「九州初」とありますが、私がちょっと調べてみただけでも、今年の7月20日に鹿児島県の徳之島町立図書館で導入されていることが南海日日新聞で伝えられ、それがYAHOO!ニュースで転載されており、明らかに九州初ではないことがわかるのですよ。
「町立図書館、読書通帳を導入 1週間で125人が登録 鹿児島県徳之島」(YAHOO!ニュース)

記事には、「同館によると、同様の取り組みは九州の図書館では初めて。」とあるので、西都市サイドの公表のようですが、西都市サイドは本当に「読書通帳」の導入を九州初と言ったのでしょうか?

仮にそうだとしても、ちゃんと裏を取れよと言いたくなります。取材した記者の責任なのか、デスクの責任なのかわかりませんけどね。

ということで、西都市立図書館の新しいシステム(公共図書館と学校図書館との連携)は、「読書通帳」を抜きにしても「日本一の読書県」を目指す宮崎県の救世主となるかもしれない可能性を秘めており、今後の動きに要注目なのです。
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宮崎県立図書館移転30周年式典

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図書館
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Dice 2018-10-7 20:40
本日付け宮崎日日新聞の社会面(21面)に、「『日本一の読書県に』県立図書館移転30周年式典」と題する記事が掲載されていました。

宮崎県立図書館が現在の場所に4代目の新館として移転オープンしたのが、1988(昭和63)年5月。そこから30周年となったのを記念して、10月6日(土)に同図書館で記念式典が行われ、市民や元館長ら約100人が出席したことを伝える記事です。

私がここで働いていたのは、1990(平成2)年4月から1993(平成5)年3月までの3年間。
この30年の10分の1に貢献したことになります。今から思えば、良い時代でした。

記事によると、金子洋士館長が30年の歩みを紹介し、「今後も県の中核図書館としての役割と責任をしっかりと果たし、『日本一の読書県』づくりに貢献する決意を新たにした」とあいさつされたとのこと。

「日本一の読書県」については、宮崎てげてげ通信の記事
「日本一の読書県」について真面目に考えてみる
と、このブログの過去記事
「日本一の読書県」について考えてみた
に詳しく書いているので、再掲はしませんが、KGIとかKPIが微妙な中で、方法論をもう少し明確にして欲しいなと思う次第です。
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まるわかり! 西郷どん パート2

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図書館
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Dice 2018-10-1 0:54
会場全景

大型で強い台風24号が九州に接近しつつあった9月29日(土)、「まるわかり! 西郷どん パート2」と題する講演会を、私が会長を務める「宮崎図書館研究会」と「日本親子読書センター九州支部」との共催で、南九州大学3201講義室で開催しました。

「宮崎図書館研究会」は、図書館司書の資格を持つ者を中心に、県内の図書館振興に関心のある有志で組織している団体で、活動の一環として、勉強会や講演会を行うこととしており、今回もそのうちのひとつでした。

東川隆太郎さん

講師は、鹿児島のまち歩きの達人、東川隆太郎さん。
NPO法人まちづくりフォーラムかごしま探検の会の代表理事で、NHKの「ブラタモリ」に出演したり、大河ドラマ「西郷どん」では、資料調査協力を務められています。

今回の講演では、その「西郷どん」をテーマに、明治維新をとりまく鹿児島出身の偉人達の人物像、「西郷どん」ロケ裏話、西南戦争と宮崎などについて、2時間余りお話いただきました。

東川さんによると、西郷隆盛という人物は、
1. 自ら決めて自分で動く人
2. でも、ひとの意見も聞く人
3. 「お金」や「地位」にこだわらない
 明治政府になって、今のお金で3億円/年の給料を貰っていたはずだが、生活は質素。しかし、犬にだけは金をかけていて、最大20頭飼っていた。
4. 体調があまりよくない
 温泉によく行っている(白鳥温泉や吉田温泉など)。
 太りすぎで、右手が上に上がらなかったので、刀を振り回すイメージが無く、示現流はできない。
 陰嚢肥大で、馬には乗れず、移動は徒歩かかごだった。
5. 功績は、江戸城無血開城、廃藩置県、留守政府を守ったこと。
だったらしいです。

天候が心配される中でしたが、60名以上の参加をいただいた講演会は、東川さんの軽妙な語り口で、2時間半があっという間に過ぎました。

大河ドラマの「西郷どん」は、これから終盤へ向けて西南戦争に突入し、宮崎もその舞台のひとつとなりますが、地域の経済に与えた影響が大きく、西郷の生涯で西南戦争だけは評価できないと、東川さんは話されていました。

ドラマの中で、西南戦争と宮崎がどのように描かれるのか、今から興味深いです。
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県立図書館新館建設30周年

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図書館
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Dice 2018-9-27 18:30
本日(2018.9.27)付け宮崎日日新聞の文化面(19面)に、「県立図書館新館建設30周年 知的インフラ拠点担う」と題して、宮崎大学地域資源創世学部の根岸裕孝教授のインタビュー記事(聞き手・杉田亨一)が掲載されています。

宮崎県立図書館は、1902(明治35)年の設立で、4代目となる現館は、1988(昭和63)年5月23日に開館し、30周年を迎えました。

根岸教授は、宮崎県立図書館の図書館協議会の議長で、2017(平成29)年度に策定された「宮崎県立図書館ビジョン」の検討のための懇談会の座長も務められており、最近の宮崎県立図書館の運営を割と細かに見てこられています。

記事では、冒頭で2014年度の資料費大幅カット(前年度比33.3%減)問題に触れ、根岸教授は、

「この問題を機に、県立図書館が担っている使命や役割は何なのか−という議論が起きた。議論が進むにつれ、県立図書館の『知的インフラ』としての基盤が弱くなると、県全体に大きな影響がもたらされるという危機感が生まれていった」


と、当時を振り返っています。

また、県立図書館の果たすべき役割として。

「県立には市町村立の図書館を支え役割がある。市町村立では持てないような専門書などを収蔵し、貸し出すことで支援していく。また、県が専門的人材をしっかりと配置していくことが重要。司書をはじめ県の専門的な人材が運営などについて市町村立に助言していくことで各館の機能はたかまっていく」


とし、更に、

「学校図書館の支援は県立図書館ビジョンにも盛り込まれた。具体的なノウハウの確立はこれからだが、今後進んでいくと思う」


とも述べられています。

しかし、専門的人材の配置については、

「県内は市町村の財政が年々悪化し、市町村立の指定管理化が進んでいる現状がある。ひいては専門的な人材の配置が難しくなる中で、県が専門性を持った人材を配置・育成し、市町村を支援していく役割は大きくなっている。」


とする一方で。

「協議会などを通じて県に対応を求めたが、一つの妥協点として、県立図書館に異動してくる県職員に館で長く勤務してもらい、専門性を高めてもらうというところで落ち着いた。ただ、専門的人材の重要性については、今後も利用者の立場から言い続けていかないといけない」


と、その実現の困難さにも触れています。

また、都城市立図書館や延岡市の「エンクロス」など、最近オープンして人気を博している動きに対し、

「誰もが気軽に出入りでき、知的な本や雰囲気に触れたり、いろんな人と交流ができたるする場が求められるようになってきているからではないか。知的な刺激を受けることで新しいアイディアや価値が生まれ、ネットワークもつくられる場は、地域づくりにとっても重要」


とした上で、

「今、図書館という知的インフラの大切さに多くの県民が気付き始めている。県内の図書館ネットワークの中核として、県立はリーダーシップを発揮していってほしい」

と今後への期待を語って、記事は締めくくられています。

図書館の機能への理解、専門人材の重要性にしっかり触れられている点で良記事と言え、さすがは根岸先生という感があります。

私も、数少ない司書資格保有者として、お声がかかれば、しっかりサポートしたいなと常々考えてはいるのですが。
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あなたの知らない冷や汁の世界

3月17日(土)に、「あなたの知らない冷や汁の世界〜フードアナリスト交流会2018大抽選会開催!どなたでも参加可能です☆」というイベントを開催することになっていて、そこで、冷や汁についてパワーポイント使ってプレゼンをやる予定になっています。

これまでも、フードアナリストの勉強会で毎月のようにパワポのプレゼンをやっていて、これまでもPCを触らずに、離れた所からスライドを操作できたらいいなと思っていたのですが、いよいよちゃんとしたプレゼンをやるので、これを機にワイヤレスプレゼンターを導入することにしました。
「ワイヤレスプレゼンター」というのは、パワポのファイルを入れたPCを触らずに、離れた場所からスライドを進めたり戻したりできる、無線装置のことですね。わかるかな?

使っているPCにはUSBスロットが1つしかなく、USBを使うタイプは避けたいので、Bluetoothで接続できるタイプを探して、Amazonでポチったのがこれ。

Satechi サテチ Bluetooth 充電式 ワイヤレス プレゼンター Keynote / パワーポイント プレゼン操作 技適取得

届いたので、早速試してみましたが、Bluetootのペアリングもすぐにできて、スライドの操作も問題なくできました。
それほど強くはありませんが、赤色レーザーも搭載しているので、スクリーンを指すのにも使えそうです。実際には、会場で試してみないとどの程度見えるかわかりませんけどね。

ということで、プレゼンの準備は着々と進みつつあります。
イベントは40人限定で、みやざきブランド推進本部カゴメ株式会社の協賛も決まって、結構面白くて、勉強になって、お得なイベントになっていると思いますので、皆様の参加をお待ちしています!!
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7月1日にフリー・エージェント宣言をして、もうすぐ5ヶ月になります。

予想していたことではありますが、なかなか美味しいオファーとかは来ないので、現実の厳しさを噛みしめる日々ではあります。
しかしこの5ヶ月間、どうしたら独立できるのだろうかと、自分の能力、スキル、モチベーションなどを見つめ直してきました。

そして、これだったら他の誰にも負けないような、オリジナルなサービスが作れるかなと思うものができたので、今日開かれた、宮崎商工会議所主催のInnovation Award 2017〜ビジネスプランコンテスト〜におチャレンジしてきました。

私のプランは、「つないでライブラリー」というタイトルで、まちなかに本と出会える環境を取り戻しつつ、司書資格の保持者が、司書として生きていける雇用を作りたいというものです。
詳しくは、このプレゼン資料をご覧いただければと思います。

つないでライブラリープレゼン表紙

8人が登壇したコンテストでは、残念ながら上位3位には入ることはできませんでしたが、あると面白いサービスだと思っていただいたのは確かです。

このビジネスだけでは大きく稼ぐことはできないので、これで宣言どおりフリーになることはできないのですが、いつかこのビジネスで、司書の雇用をつくることができればと考えています。

これからもっとプランをブラッシュアップして、実現できるように努力したいと思います。
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「日本一の読書県」について考えてみた

カテゴリ : 
図書館
執筆 : 
Dice 2017-8-16 0:28


7月5日(水)に、東京・日比谷の千代田区立日比谷図書文化センターにおいて、日本図書館協会主催で、シンポジウム「図書館とまちづくり」が開催されたのですが、そのパネラーの一人に、宮崎県の河野俊嗣知事が出席するという情報を得ていました。

その日は、たまたま家族旅行から浦安の自宅に戻る日だったので、こんな偶然はなかなか無いなと思いつつ、出席すべくエントリーボタンを押したのでした。

そして当日、宮崎の司書仲間のお二人と席を並べてシンポジウムの出席者の発言を聞き、必至にメモを取って、合間に写真も撮影したのでした。

その模様は、ここに書くかどうか迷ったのですが、ここよりはるかに読者の多い「テゲツー!」に掲載することとしました。
しかし、ボリュームもあったし、個人的にもあれこれと忙しくて、まとめるのに思いのほか時間がかかり、ようやく8月13日(日)に書き上げて掲載することができました、

「『日本一の読書県』について真面目に考えてみる」(宮崎てげてげ通信)

まだお読みになっていない方は、まず上記の記事をお読みいただくとして、記事には書かなかった感想などを。

読書活動を振興するためには、公共図書館の役割は不可欠で、その図書館を生きたものにするためには、司書の力が欠かせないということは、図書館関係者の間では、もう数十年も言い続けられてきているのですが、実態はかなりお寒い状況で、自治体の財政事情の悪化に伴って、図書館職員の司書率は下がるわ、待遇は悪くなるわで、どうにもおかしなことになっている訳です。

そんな中で開かれたシンポジウム、パネラー4人の中で最も図書館関係者らしいと感じた讀賣新聞の西井さんがうまくリードしていただいたおかげもあって、ざっくり言い切ってしまうと「やっぱ人が大事だよね」という結論でまとまったような気がします。

しかし問題は、それを具体的にどういう風に施策として反映させていくかなのですよね。

河野知事は、例えば「県立と市町村立の人材交流」といった切り口を提示された訳ですが、今の市町村立に、県立に人を出せるだけの余裕があるのか、また、県立の側に、市町村立から来た人を指導できるだけの力量のある職員(司書)がいるのか、はなはだ疑問なのです。
もちろん、県立から市町村立に人を出すと言っても、それもなかなか難しいだろうと思います。
それほどに、宮崎県内の図書館職員は、層が薄く疲弊してしまっているように思えます。問題の根は、想像以上に深いのです。

よその県のことはわかりませんが、少なくとも宮崎県では、県立と市町村立が一体となって、早急に人材養成プログラムを作り、5年後、10年後に向けた人材育成を始めるべきではないかと思います。

その先に、ようやく「日本一の読書県」の姿が見えてくるのではないでしょうか。
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文芸書の出版と図書館

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図書館
執筆 : 
Dice 2017-5-20 10:50
図書館関係の情報発信をやるために立ち上げたWebサイトなのに、このところ図書館の話題はさっぱりです。
日常の生活から図書館が遠くなっているのは否めないので、そこは努力でカバーするしかないのですが、努力のベクトルの大半がテゲツー!に向かっているので、如何ともしがたい現状がある訳です。
ああ、時間が欲しい。

それはさておき、久しぶりに図書館関係の話題。
定期購読をしている『本の雑誌』に、「黒い昼食会」という、業界事情通の鼎談コラムが連載されていて、2107年6月号(ダービーやったる号)に文芸書の出版と図書館との関係について触れられていた部分があったので、備忘録的に拾っておきます。

鼎談を簡単にまとめると、
・ 通常の文芸書の初版部数は4,000部程度で、しかもそのうち800〜1,000部は図書館で購入されている。
・ 返品率を計算に入れると、4,000部のうち実際に売れているのは2,000部ぐらいで、そのうち800部が図書館と考えられる。
・ 図書館が無かったら出せない文芸書もあるのではないか。
・ 図書館を批判するより、共存をさぐる方に持って行くべき。
・ 図書館を批判するエネルギーを、国にもう少し図書購入の予算を増額してくれという方向に向けた方がいい。


書籍が売れなくなって、出版業界から図書館へ新刊購入に対する批判がある度に、図書館が出版を支えている側面もあるのではないかと考えていたのですが、業界サイドにいる人の肌感覚でもそういう認識はあるのですね。

しかし、初版部数4,000部なんて、紙の書籍の市場はかなり縮んでいるようです。
私自身も、単身赴任生活で物理的なモノの購入をなるべく控えているので、紙の書籍を買わなくなってますし。
業界もかなり厳しいんでしょうが、私の懐も厳しい。
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