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徒然日記 - 図書館カテゴリのエントリ

図書館改革3

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図書館
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Dice 2012-2-18 0:33
 日刊工業新聞に連載の「図書館改革」シリーズの第3回、最後のテーマは「ファシリテーション」。

 「電子化や全文検索によって誰もが簡単に大量の情報にアクセスできるようになると、図書館は情報を集める場から使う場へと変わっていく。」
 その時に図書館が果たすべき役割として何が求められるのか、という指摘であり、その答えの片方が既に技術的にはある程度確立している「データマイニング」や「テキストマイニング」といった情報ツールであり、もう片方が場として人と人をつなぐ「ファシリテーション」で、その役割を担う「ファシリテーター」という訳だ。

 図書館の世界ではあまり聞き慣れない「ファシリテーション」という言葉だが、wikiると
「会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称」

とある。

 ふ〜ん、これ得意かもしれない。
 例えば、何か新しいプロジェクトを話し合うようなミーティングの時に、バックボーンや知識がそれぞれに異なる参加者の間で、相互の理解を進めていくための役割を務めたことはこれまでも何度かあったし。
 深くはないがそれなりに幅広い知識の中で、これがわかればこの人は理解しやすくなるだろうなとか、こっちの専門家のこの言葉の意味や真意は伝わってなさそうだなってのは大体わかるものなので、補足したり違う言葉に置き換えたりって作業はこれまでたくさんやってきた。「通訳」みたいな作業だと思ってきたけど、英語にはそういう概念の言葉がちゃんと用意されていた訳だね。
 ただ、それは極めてパーソナリティに依存する作業なので、図書館が組織としてどこまでファシリテートできるかってのは、なかなか難しいところだと思う。

 それができている図書館の例として紹介されているのが、東京港区の六本木ライブラリー。六本木ヒルズの中にある有料の会員制図書館だ。
 会費が9,450円/月と決して安くはないにもかかわらず、3,200人もの会員を獲得しているのは、六本木ヒルズという場の力だと思うが、
「企業など組織の中では情報システムや会話など、情報を交換して発想を広げる場がある。独立すると大企業では当然のように得られる調査資料や業界情報がなくなる。自営業や小規模企業の経営者は、自らコミュニティーやネットワークを構築していかなければならない。」

という事情もあるらしい。

 これは、図書館づくりというよりも街づくりの視点から参考になる。
 六本木ライブラリーが提供しているサービスは、蔵書(資料)や場の提供にとどまらず、セミナーや交流会の開催(年間50回以上!)、グループ活動の支援だったりする。
 「人間も優れた情報資源と位置づけ」、そういう具合に人と人とを結びつけることで、より高次の活動に繋げていく取り組みを行っているということ。
 そういう取り組みを行う場は、何も図書館に限らなくて良い。ただ、継続して活動を行うことができる物理的な場所と、活動を企画し運営し導く「ファシリテーター」が必要である。
 地域の商店街に、そうした場と人がいれば良いのではないかと、最近の宮崎市・一番街の取り組みを思い起こしながら考えてみたり。

「本来、図書館はメディア(媒介)だった。新しい情報を取り入れて、メンバーの知識や経験と組み合わせたり整理したりして、新しい情報や価値を付加していく場だ。この流れこそイノベーションの原点だ。」

という同ライブラリーの小林麻美ディレクターの言葉に、これからの図書館運営に関する一筋の光を見る思いがする。
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図書館改革2

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図書館
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Dice 2012-2-15 23:59
 日刊工業新聞に昨日から3回連載の「図書館改革」シリーズの第2回、本日は大学図書館がテーマ。
 「学術情報の電子化が進み研究者が論文を探しに図書館を訪れることは減った。大学の図書館はただの自習室に成り下がるのだろうか。」という疑問に、大学側の回答はどうなのか?。

 千葉大学に「3月に完工する新図書館では、学生や研究者が議論できるようフリースペースを設け、図書館を参加型学習の『アクティブラーニング』の場とする。学生の学習アシスタントを育て、学内の研究成果を発信する機関リポジトリーや電子教材、学内システムの開発まで図書館が担おうとしている。」とのこと。

 「機関リポジトリ」って新しい言葉だけど、要は、その研究機関内で生産される知的資源の電子アーカイブシステムのことだ。
 アーカイブ自体は、図書館がこれまでにやろうとしてきた方向性と何ら変わらない。違うのは、紙媒体か電子媒体かということだが、電子媒体になることによって検索性は圧倒的に高まるし、物理的な制約からもある程度解放される利点がある。

 方向性は従来と変わらないが、問題はそれができる人材らしい。改革をしようにも、
「サービス開発の必要性がわからない人はいないが、やりたい人もいない」
とか
「職員間の意識の差は大きい」
とか
「図書館の目指すところを実現するには、現在いる人をすべて入れ替えないと不可能」
という声があることを記事は伝えている。
 まあ、大学図書館に限った話しではないが。

 続いて、大学院統合新領域学府にライブラリーサイエンス専攻という新たな専攻分野を作り、新しい図書館員の育成と図書館改革に力を入れる九州大学の有川節夫総長(図書館長でもある)へのインタビュー。

 改革の方向性としては、
『図書館に学習や教育、研究を支援する機能を設けた。優れた知識インフラは大学の競争力になる。図書館は情報リテラシーの出前授業やレファレンスで支援する。人文社会系の研究では研究者がエネルギーの8割を情報収集に使う。これを図書館が肩代わりする。過去の資料を集め、誰もがアクセスしやすいように整理する』

とあるが、大学図書館のありかたとして、部外者から見てとりたてて目新しいとも思えない。

 図書館という器については、
『場としては学生が、とりあえず集まれる図書館にしたかった。本やパソコンを囲んで自由に語らせる空間を設けた。友人と何かやるため、会うために図書館を使う雰囲気ができてきた。話している学生も1人で勉強している学生も、周囲からの緊張感があり集中できるようだ。』

って、やはり日本の学校教育の現場での図書館のポジションてのは、かなり遅れているのね、ってことを改めて実感させる内容。

ライブラリーサイエンス専攻については、
『図書館職員がその専攻の講師にも学生にもなる。大学医学部と大学病院の関係と似ており、学ぶ場と実践の場の位置づけである。現場で試行錯誤しながら、図書館職員が論文を書いている。他大学の図書館職員も九大で勉強できるように、人事交流制度などを作れないか模索している。専攻を立ち上げて、企業から情報の整理や管理の専門家がほしいと多くの声をもらう。すでにナレッジマネジメントやデータマイニングの技術などのノウハウはあり、後は人材を育てるだけだ。優秀な図書館職員が企業に引き抜かれるような状況をつくらないといけない』

とあるが、いまいちよく理解できない。
 「司書」って言葉はひとつも使われてないけど、情報の整理や管理の専門家=「司書」だったのではないのかね。
 そして、それが優秀かどうかは、情報の整理や管理だけではなくて、それらを使う「人」のことがどれだけわかっているかにかかっていると思うのだが。
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図書館改革

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図書館
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Dice 2012-2-14 23:44
 日刊工業新聞で今日から3回に渡って「図書館改革」と題する連載が始まった。
 小見出しに続く「図書館が変わろうとしている。インターネットの普及や出版物の電子化が進み、図書館で得られる情報の価値は急速に下がった。図書館とそこで働く職員は情報技術の真価で淘汰されてしまうのだろうか。」という煽りの一文は、過去の英知の膨大な蓄積を持つ図書館を過小評価していると思うが、図書館が成長する有機体である以上、時代に合わせて形を変えていくことは当然のことなので、工業を専門とする新聞が、これからの図書館像をどのように描くのは興味深いところ。

 初回の今日は、指定管理者制度を導入してビジネス支援に力を入れる千代田区立千代田図書館の紹介と、国立国会図書館長の長尾真氏のインタビュー記事が主体。

 国立国会図書館は、収蔵資料3,700万点のうち950万点の電子化を進めており、既に210万点は終了。著作権の切れている30万点は既にインターネットで公開済みとのこと。
 また、1月にスタートした『国立国会図書館サーチ』は6,900万件の文献情報が検索可能で、将来的には全文検索システムにしたいと言う。
 その時、利用者自身が探せる情報が広がるので、職員には専門性が重要になるとする。
 興味深いのは、それに続いて中央と地方の図書館の役割分担に触れた部分。
「地域は情報と住民が出会う場所になる。人と情報や、人と人が意見を交換しながらアイディアを出していく。地域の課題を市民が議論し、そこに司書が文献や資料を提供して裏付けを与える。議論の進行や参加者の理解を助けるファシリテーションと呼ばれる役割も重要になるだろう。大学図書館で取り組みが進んでおり、科学雑誌の電子化で空いたスペースにフリーディスカッションの空間を設け、教員や学生に議論させ教育の場として使っている。公共図書館にも広がると良い。」

 図書館はこれまでも出会いの場であったと思うが、ファシリテーションという概念には至っていなかったことは確か。

 それにしても、司書の重要性は不変ということだね。地方ではなかなか理解されないけど。
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学校図書館の課題

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図書館
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Dice 2011-6-28 23:57
 実に久々の図書館ネタ。

 本日付け讀賣新聞の13面(解説)に、「学校図書館の課題」と題して、活字文化推進会議事務局の和田浩二氏によるレポートが掲載されている。
(記事PDFはこちら)

 「言語力の育成」をうたった新しい学習指導要領が今年度からスタートし、学校図書館の役割が増しているが、文部科学省の調査によると、学校司書不在の小中学校が半数以上に達するなど多くの課題を抱えていることが明らかになった、とのこと。

 記事で模範事例として伝えられているのが、東京・荒川区の取り組み。荒川区では、区内34小中学校に司書を配置、更に希望校には区教委の「学校図書館支援室」から指導員(元司書教諭など)が出向いて調べ学習の授業を行ったりしているという。
 また、小学校で図書館担当職員の配置率が99.5%と都道県別で最も高かった島根県(中学校でも96%、全国3位)では、2009年度から職員を雇用する費用を市町村に助成したり、教諭を対象に司書教諭の資格取得を奨励しているほか、ボランティアの協力を仰ぎ、利用しやすい図書館に改造する動きも盛んとのこと。

 一般的にこうした行政の取り組みは、財政が豊かだからと捉えられることが多いが、この記事では、
「財政難はどこも同じ。首長が教育を重視しているかどうかの差ではないか」
という高鷲忠美・八洲学園大学教授の言葉を伝えている。

 こうした模範事例の一方で、全国の小中学校約32,000校中、司書などの担当職員がいない学校は55%に上り、4校に1校は担当職員、司書教諭ともに不在で、司書教諭がいる場合も学級担任などとの兼務がほとんどと現状を伝え、そのことによって開館時間が短かったり、目当ての本が探せなかったりして子ども達の足を図書館から遠のかせる要因になっていると指摘する。

 記事の元になった調査について、文部科学省のサイトで公表されている。
平成22年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果について

 これを見ると、宮崎県における学校図書館担当職員の配置率は、小学校で40.1%、中学校で43.8%といずれも全国平均をやや下回り、九州でも下位に位置している。
 言語力育成のために欠かせない学校図書館の整備、さ〜てどうする?、宮崎県!。
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カーリルローカルが凄い

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図書館
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Dice 2011-2-4 0:12
 カーリルってのは、全国の図書館の蔵書情報と貸出状況を検索できるサイトで、自分の好みの図書館を検索対象に設定できるので、今住んでいる浦安市の図書館を分館も含めて全部検索対象にして使っている。
 検索対象は市町村別や大学別など5つまで設定しておくことができるので、千葉県立国立国会図書館、勤務先のある渋谷区の図書館などを加えることも可能だが、そこまでは必要ないので、今は浦安市立図書館だけで運用している。
 カーリルはアマゾンにも連動していて、検索した本の表紙イメージを表示してくれるし、図書館に所蔵のない本も表示してくれる上に、現在貸出可能かどうかまで一覧でわかるようになっている。
 検索では、同じ著者やジャンルの関連する資料まで拾ってくれるのは好みが分かれるところであるが、そこまで余計なことをしても、検索のスピードはかなり速いのは驚き。
 無味乾燥な公共図書館の検索のインターフェイスと比べ、カーリルのそれはポップで明るく、楽しく使えるのもいい。

 このカーリルが、これまでカーリルで提供していたISBNのある書籍の所蔵情報に加え、地域資料や行政資料・映像資料など図書館の所蔵するすべての資料に対応したカーリルローカルという新しいサービスを始めた。これがなかなかの優れものなのだ。

 このカーリルローカルを使うと、5館以上の横断検索も可能なため、例えば宮崎県内の図書館全てを横断的に検索することが簡単にできる。
 前述のように地域資料や行政資料も検索の対象になっているため、図書館のレファレンスの窓口でも職員が自分用のツールとして使うことができるほどだ。自館にない資料の相互貸借先を探すのに、これほど便利なツールはこれまで無かったのではないか?。

 さらに、マイ・カスタム検索で、検索の対象となる図書館を自分の好みでカスタマイズできるようになっている。これを使えば、浦安に住んで渋谷区代々木で働いている私が、途中下車して立ち寄ることの出来る図書館を対象にした検索のページを作れるようになるのだ。

 そして、このカスタム検索は一般にも公開できるようになっていて、既に「京王線沿線7市図書館」だの「」といったカスタム検索が公開されている。中には、「プロ野球本拠地のある街」とか「Jリーグのクラブがある街」といった、実際に使う場面があるのかどうかわからないカスタムもあるけど、いろいろな選択が可能だということだ。

 しかもこの検索、複数館を横断的に対象にする割には、結果が出るのがかなり早い。どういう仕組みになっているのか、こんどその筋のプロに聞いてみよう
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「図書館関連論考」移行完了

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図書館
執筆 : 
Dice 2011-1-20 0:26
 このサイトの「図書館関連論考」に、2006年5月まで開いていた旧サイトにあったコンテンツを全て移行完了しました。
 昔は真面目にいろんなことやってました。最近は、図書館の問題に正面から向き合っていないなと反省しております。
 ここでも少しずつ、図書館関連のコンテンツを増やしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
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宮崎県議会における図書館関連質問

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図書館
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Dice 2011-1-9 0:20
 図書館関連論考に旧サイトに掲載していた宮崎県議会における図書館関連質問を転載。
 
 ただし、今のところ2005(平成17)年の6月議会分までしかデータがない。
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地域の記憶を共有する

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図書館
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Dice 2010-12-13 21:30
 12月11日(土)付けの日本経済新聞文化面(36面)に、「図書館と市民が連携して古い写真をアーカイブズ(記録資料)化し、地域の記憶として構成に残す活動が各地で動き出した。」ことを紹介する記事掲載。
 紹介されているのは、新潟県十日町と大阪府豊中市・箕面市の事例。

 十日町の図書館である「十日町情報館」では、2年前に地元で3代100年に渡って写真館を経営してきた個人から48,000枚に及ぶ写真の寄託を受けて収蔵室を整備し、写真原板の収納とデジタル化作業を行っている。
 この作業には、約40名の市民によって編成された古文書整理ボランティア写真整理チームがあたり、撮られた場所や撮影年月日、撮影された対象物の情報を整理し、データ化しているとのこと。
 その成果の一部は、2010年10月30日(土)〜11月5日(金)に「よみがえる懐かしきくらし−明治・大正・昭和の十日町」と題して情報館のロビーで展示され、更なる情報の収集も図られたらしい。

 この件、十日町情報館のサイトには情報が無くて、デジタル化された写真も公開されていないみたい。
 この件で参考にした追加情報はこちら

 もう一つの、豊中市と箕面市の図書館が連携して運営を行っている「北摂アーカイブス」は、家庭などに眠っている古写真の提供を受けデジタル化して、地域の記録としてネットで公開している。現時点で公開されている写真は140点ほどらしいので、まだまだ多くはないが、事業はまだ始まったばかり(サイト公開は2010年3月)なので、これから次第に充実していくのであろう。

 こちらも、写真を整理してデータベース化するのに活躍するのが、「地域フォトエディター」と称するボランティアとのこと。サイトを見てみたら、昔の写真と同じアングルでフォトエディターが撮影して、「いま・むかし」として並べて比較しているものもあった。

 写真が記憶を固定するものだとすれば、こういう形で地域の記憶を共有化することは、地域を再発見し、新しいものを生み出す原動力にもなるだろう。まさに温故知新、面白い取り組みだと思う。
 そして、こうした取り組みを統べるのが、地域の情報センターである図書館であるというのもまた良い。
 まあ、博物館であっても郷土資料館であっても良いのだが、図書館人としては、ここはやはり図書館であって欲しい。

 私も以前、「みやざきの自然」という、1989年刊行で20号続いた類い希な自然誌をデジタル・アーカイブしてWebで公開するプロジェクトにボランタリーに携わったが、図書館が核となって、地域に眠る文化的な遺産をアーカイブしていく取り組み、今後も増えていくのではないかと思う。
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典拠コントロール

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図書館
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Dice 2010-12-12 18:30
 先日のブルーエン/ブルーウンに係る典拠コントロールの話は、「ロンドン・ブールヴァード」を返却する時にカウンターの職員に「Web-OPACで検索すると別々になるので著者典拠を修正した方がいいですよ。」と話しておいた。

 それで、数日経って浦安市立図書館のWeb-OPACで検索してみたら、「ケン・ブルーエン」ではちゃんと蔵書の3冊がヒットするのだけれど、「ケン・ブルーウン」では新しい「ロンドン・ブールヴァード」の方がヒットしない。参照関係が一方通行になっているので、これでは完全ではない。「ブルーウン」で引いて「ブルーエン」も表示してくれなくては。

 気になるので、それじゃ他の著者はどうなっているのかと試しに検索してみたら、「北野武/ビートたけし」も「阿佐田哲也/色川武大」も「栗本薫/中島梓」も、基本的にそれぞれの著作しか表示してくれないみたいだ。

 う〜む、なんだかなぁ。浦安市立ともあろうものがそれで良いのか?。それじゃ、宮崎県立ではどうなっているのかと試してみたら、こちらも結果は似たようなもの。システムをコンピュータ化した時に、全国のモデルとなったくらい著者典拠にはうるさかった図書館なだけに、この結果は実に残念。山田先生が草葉の陰で泣いておるぞ!。

 公共図書館のWeb-OPACに関する最近の研究でも、「著者名の典拠コントロールは十分に機能しているとはいえない。」とあるので、どこも似たようなものなのかもしれない。典拠のシステム通さずに、購入した市販MARCを直接読んで検索結果作っているのかも。

 これだけWeb-OPACが一般的になったにも関わらず、こんな基本的な検索ができないというのは残念至極。膨大な知識の海をうまくナビゲートしてくれるのが図書館の役割だろうから、知らないと検索できない、ではなくて、知らなかったけど検索したらわかった、という世界を見せてあげるべき。
 図書館もシステム屋さんももっと頑張んなきゃ、プロとしての存在意義がないよ。
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雑誌スポンサー

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図書館
執筆 : 
Dice 2010-6-8 0:02
 6月4日付け日本経済新聞夕刊の社会面に、「図書館に雑誌スポンサー」と題する記事あり。
 「自治体の財政難のあおりで予算削減に苦しむ岐阜県岐南町や徳島県の図書館が、雑誌の表紙に企業名を表示する代わりに購入費を負担してもらう「雑誌スポンサー制度」を導入し、一定の成果を上げている」とのこと。

 記事を読むと、最初に始めたのは岐阜県の岐南町図書館のようだ。2008年7月に職員の発案で導入、ショッピングセンターなど7社・団体の協力で17誌、年間14万円の購入費を賄うという。
(関連:岐南町図書館「購読雑誌スポンサー募集」)
http://www.lib.town.ginan.gifu.jp/osirase/osirase.htm#%E9%9B%91%E8%AA%8C

 続いたのが徳島県立図書館で、2009年7月から開始して、26社のスポンサーで対象雑誌の3割に当たる72誌、年間約82万円の購入費を賄っているという。
(関連:徳島県立図書館「雑誌スポンサー募集」)
http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/libhp/sponser.htm

 徳島県立図書館は、資料購入費が10年間で3分の1に削減されたというから、背に腹は代えられないということか。確かに、以前の徳島県立図書館の資料購入費は都道府県立図書館の中でもかなり高かったのだが、県の財政事情の悪化とともに、他県並みに減らされているようだ。
(関連記事:徳島新聞Web)
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/04/2009_123967184969.html

 費用を負担して貰うかわりに、ラックに並ぶ最新号にかけられたカバーの表紙側に協賛企業名のステッカーを貼り、裏表紙側には企業のPRチラシを挿入しているらしい。記事中の写真を見る限り、これくらいなら許せるかなという感じ。

 他にもないかと調べてみると、岐阜県立図書館も募集を始めたようだ。
http://www.library.pref.gifu.jp/zassibosyu.pdf

 雑誌の寄贈を受けるではなく、図書館が所蔵を決めている雑誌について、企業が直接購入費を支払うところがミソ。寄贈だと意に沿わない雑誌の申し出もあったりするからだろうか。
 図書館が各企業に請求するのか、それとも何らかの契約に基づいて図書館に納入している書店なりが企業に請求するのか、具体的な請求方法とかはちょっと気になるけど。

 美術館や図書館など公共施設に対する寄付(ドネーション)の文化(当然に税制等の制度も)が根付いていない我が国では、広告という目的が付随しないとお金が集まらないというのはちと悲しいが、税収が低下して財政に余裕が無くなると、文化関連予算は真っ先に削減対象になるので、こういう形でのサポート策が出てくるのも仕方のないところか。
 今後も他の図書館に増殖するのではないかと思われる。
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