徒然日記 - 200609のエントリ

宮崎の魚離れは食い止められるか

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プライベート
執筆 : 
Dice 2006-9-30 22:00
 午前中に中央公園のコートでテニスをした後、午後から宮崎公立大学で開催された同大学地域研究センターの公開シンポジウム「宮崎水産物の流通と消費を考える −宮崎の魚離れは食い止められるか−」を聞きに行った。

 下関市立大学の濱田教授の基調講演に続いて、大型定置網の岩切氏、漁船漁協の猪塚氏、買参人の太田氏、量販店の矢野氏、栄養士の日高氏の5人が報告を行い、短い休憩をはさんでパネルディスカッションという構成だった。

 それぞれの報告は興味深く、特に猪塚氏は、漁業者らしからぬ(と言っては失礼だが)整理された論旨と明確な語り口で、こういう人ばかりが漁協の理事なら、漁業の将来も暗くはないと思わせた。

 残念ながら報告者が多い割に全体の時間が短く、パネルディスカッションで議論を深めるところまで至らず、魚離れを食い止める手段について明確な方向は得られなかったが、現在の市場−仲卸−小売の仕組みに加えて、水揚げされた現場で、量や種類や大きさがまとまらない漁獲物を消費者にダイレクトに届ける仕組みを組み合わせて、末端の魚価を上げていくことが、漁業が元気になることにつながり、ひいては魚離れを食い止めていくことにつながっていくのではないかと感じた。


ある投書

カテゴリ : 
図書館
執筆 : 
Dice 2006-9-22 23:55
 本日付け宮崎日日新聞の読者投書欄「声」に、宮崎市の主婦、武石清美さん(33)の下記のような投書が掲載された。

引用: 図書館が大好きだ。いろいろな本との出会いがある。以前、県立図書館では家族の利用券で、自由に何冊でも借りることができた。今は個人情報保護法で、夫や中学生以上の子供のカードも委任状(しかも1年ごとの更新)がないと使うことができない。
 先日、どうも納得がいかないので苦情を言った。受付の女性たちは、個人情報保護法、公共の施設。前年から実施されている、ホームページ(HP)に掲示してある(我が家にパソコンはない)、と繰り返すだけだった。そこに、県民に不便さを強いているという感覚はないのだろうか。
 会話はかみあわなかった。うるさいおばさんと思われたのだろうな、という嫌な気持ちだけ残った。もう少し心の通った、個人情報保護法のもと、なぜ家族間でさえ、本を借りるだけなのに委任状が必要なのかという説明が聞きたかった。公共の施設では、県民が心地よく利用できるよう公僕精神を分かりやすく掲示してほしい。
 考えさせられる所の多い投書である。いくつかの問題が絡み合って、投書に至った状況を作り出しているようだ。

 そもそも委任状が必要なのかどうかという問題はとりあえず棚上げにしておいて、自分が現場にいたら、どのように答えたかを考えてみた。
 たぶん、図書館の自由に関する宣言第3項「図書館は利用者の秘密を守る」を前提にして説明するのだろうな。「宣言」は、個人情報保護法ができる遙か以前から図書館に存在しており、たとえ夫婦の間であっても、利用者としての個人の情報を守る責務が図書館にあるのだから、利用(特に貸出し)の前提である利用カードの管理については、利用者の側で責任を持って行ってもらう必要があると説明するのかな。個人情報保護法は、「更に最近、個人情報保護法ができて…」と補足的に使う程度でいい。
 例えば(例えが悪いかもしれないけど)、夫のカードを使って妻が夫には秘密で離婚関係の本を借りていて、何らかの原因で延滞となった時に、図書館は夫に督促するわけだが、そうなると図書館が妻の秘密を守れない。
 それぞれの利用者の自由を尊重し、図書館が利用者の秘密を守るためにも、各個人に付与された利用カードは、各個人に帰属させる必要があるというのが大原則だろう。
 こんな説明で、果たして納得いただけるものなのかどうか。

 投書には、説明者が「受付の女性たち」とあるので、正職員ではなく、専門的知識のあまり無い臨時職員だった可能性は高い(県立図書館の場合、正職員でも司書である確率はかなり低いが)。
 司書としてそれなりに訓練されていれば、この利用者に対して、もう少しうまく説明できていたのではないかと思う。
 また、以前は委任状など必要なかったはずだから、運用が変わって、その理由や必要性などが窓口を受け持つ職員にきちんと伝えられていなかったのではないかと推察できる。
 この件は、図書館の側に説明責任があるが、説明の準備がきちんとなされていれば、利用者の不満は買っても、投書にまでは至らなかったのではないか。

 利用者の側にも問題なしとは言わない。以前は家族の利用券で「自由に何冊でも借りることができた」とあるが、県立図書館の貸出しは、1人5点までで、期間は2週間以内と決まっているから、自由に何冊でもという訳ではなかったはず。
 本来、全ての利用者に平等であるべき利用の権利が、普段は図書館を利用しない家族がいるというだけで、個人の既得権のように主張されるのはどうだろう。ちょっとした驕りが感じられなくもない。

 図書館の利用環境にも問題があると思う。この投稿者は、県立図書館をメインに利用しているようだが、本来は宮崎市民へのサービスは宮崎市立図書館が受け持つべきだ。察するに、投稿者の身近に、気軽に利用できる市立図書館のサービスが無いのだろう。
 市立図書館も利用できて、しかも貸出点数が10点までとかだったら、家族のカードを日常的に使う必要もないだろう。
 県内では、市町村立図書館のサービス密度が薄く、本来は市町村立図書館をバックアップするのが本業のはずの県立図書館が、利用者サービスの最前線に立たざるを得ないことも、根元的な問題としてある。

 そんなこんなを深く考えさせられた投書であった。


「図書館雑誌」2006年9月号

カテゴリ : 
図書館
執筆 : 
Dice 2006-9-21 22:00
 「図書館雑誌」2006年9月号受領。今月の特集は、「全国図書館大会への招待」。
今年は、10月26〜27日に岡山市で開催される。しかし、今年も行かない。

 今月号で目を引いたのは、「日本図書館協会の発展のために −危機的財政状況を踏まえての提言−」と題する原田安啓氏の投稿。
 非常に厳しい財政状況にさらされている協会の立て直しのために、個人会員を増やすことと寄付を募ることの2点を提言されている。
 この日記でも、以前に協会への加入を呼びかけたことがあるが、アクセスログを見る限りは、残念ながら効果があったとは思えない。
 原田氏は、個人会員の会費基準を9,000円〜4,000円の3ランクに分け、とにかく会員を増やすことを提案されている。ランク分けに効果があるかどうかの議論はさておき、協会への理解を深め、図書館関係者の中から個人会員を募る努力をするのは、既会員の務めでもあると思う。
 もう一点の寄付については大いに賛成だが、日本では寄付の習慣が薄いのが残念。ホリエモンや村上さんも、図書館振興に少しでも寄付してくれよと思ったりなんかして。
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今週も東京へ

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プライベート
執筆 : 
Dice 2006-9-20 23:30
 昨日と今日、連続で霞ヶ関界隈での仕事だったので東京へ。先週の東京は寒かったらしいが、今週は台風13号が過ぎた後で結構暑く、持って行った上着は荷物になっただけだった。

 今日の昼は、霞ヶ関界隈に勤める高校時代の友人2名と新橋の蕎麦屋で昼食。久しぶりとなる友人Yとは、「今世紀に入って初めてだな。」と言われてしまった。確かにそうかも。
 仕事を終えて羽田空港へ向かい、第2ターミナル内のレストランでイタリアンな夕食を食べた後、ANAの最終便で宮崎へ。

 今回の旅のお供は、往路が村瀬学著 「自閉症 これまでの見解に異議あり!」 (ちくま新書)、復路が宮本照夫著 「ヤクザが恐喝(ゆす)りにやってきた 暴力団撃退マニュアル」 (朝日文庫)
 前者は、自閉症児の行動を「遅れ」とか「特殊」とか見る場合の尺度、視点が果たして正しいのかという批判を展開したいらしいのだが、やや論旨がわかりにくい。
 後者は、タイトルの示すとおり。「敵を知り己を知れば、百戦危うからず。」という奴である。勉強になった。

自閉症 ヤクザが恐喝(ゆす)りにやってきた


息子の体育祭

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プライベート
執筆 : 
Dice 2006-9-11 0:01
 息子の中学校の体育祭が土曜日にあり、PTAの綱引き出ることになっていたので、金曜の夜から浦安へ。
 曇りの予報に反して、午後からは残暑の日射しが強く、極力日陰に陣取っていたものの、しっかり日焼けしてしまった。炎天下に座っていた息子は、帰宅した時には真っ赤っか。日焼け止めを塗っておけば良かったと反省しきり。
 綱引きの方は2戦2勝して、息子の所属する赤団の勝利にいくばくか貢献。息子も、徒走、学級対抗リレー、むかで競争、騎馬戦と全ての種目に出場し、足が悪いながらも懸命に頑張っていた。

 日曜の今日は、妻と娘が東京体育館に新体操クラブ団体選手権の応援に出かけたので、朝から息子と二人。破れていた網戸を修理し、昼は冷蔵庫の残り物でチャーハンを作って食べた。一口目で「まいう〜!」と言う息子の顔が嬉しい。

フェルマーの最終定理 今回の旅のお供は、サイモン・シン著 「フェルマーの最終定理」 (新潮文庫)
 17世紀にフェルマーの残した難問が、350年の時を超えて証明に至る過程を描いた数学ノンフィクション。
 超難問に挑戦し、ついに証明に至ったアンドリュー・ワイルズと、彼を取り巻く歴代の数学者達の人生もさることながら、ピタゴラスを祖とする数論の歴史から始まり、数学そのものの魅力が、難しい数式などを極力使わずに、素人にもわかりやすく語られている。最終定理の証明に大きな役割を果たした日本人の数学者がいたことも驚き。
 読み物としても非常に優れた作品であり、読み返してみたいと思うほどに楽しめた。今年の文庫本の中では、これまでのところ一番のお奨め。


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