徒然日記 - 202007のエントリ

新宿日記(3)−宮崎を愛するYouTuberとの出会い

カテゴリ : 
KONNE
執筆 : 
Dice 2020-7-25 9:43
先日、事務所で仕事をしていたら、店のスタッフから電話がありました。
「今、有名なYoutuberの人が来ていて、店の中を撮影したいということなんですけど、来てもらえませんか!?」と。

有名なYoutuberってヒカキンしか知らんぞと思いつつ、状況がよくわからないままに、とりあえず店に向かうことにしました。
昔は店の2階に事務所もあったのですが、2年前に2階フロアがレストランに改装された関係で、今の事務所は店から徒歩で3分ほどの所にあるビルの6階に移っています。

店に向かいながら、どう対応するかを考えていました。
選択肢は、受けるか受けないかの2つしかありません。
マスメディアの取材は、本来なら、事前に連絡を貰って撮影の趣旨を書いた企画書をもらい、店の大家さんにも事前連絡を入れて了解を得た上で、撮影に立ち会うのがルール。

今回は、飛び込みでの撮影依頼なので、ルールを理由に断ることも可能。
しかし、Youtuberということは、既にカメラが回っている可能性もあり、断れば断られたことをネタに映像が作られることも考えられます。
そのネガティブなデメリットよりも、引き受けた上で、なるべく印象の良い画を作ってもらって、店を宣伝してもらった方がはるかに得策だろうと。店までの3分の間に整理しました。

腹をくくって店の前まで来たら、カメラを持ったそれらしき人がいたので、
「お待たせして申し訳ありません。」
と声をかけると、
「私は撮影なので、本人は中にいます。」
と返されました。

カメラ担当が別にいるなんて本格的と思いながら店の中に入ると、電話をくれたスタッフが、
「奥にいらっしゃいます。」
と案内してくれました。

そこで出会ったのが、「まっちゃん」こと松浦智史さん。
Fann Channelという、フォロワーが2.8万人いる美容系のチャンネルを持つYouTuberでした。
うちのスタッフも、美容系の情報でまっちゃんのことを知っていて、動画を見たことがあるらしい。

早速その場で名刺交換して趣旨を伺うと、松浦さんは宮崎県出身で、宮崎を応援するチャンネルを新しく作ろうとしていて、その最初として、新宿みやざき館KONNEからスタートしたいとのこと。

明るく元気でやたら声が大きいな、というのが第一印象でしたが、悪い人では無さそうなので、撮影にOK出して館内をご案内することにしました。
「僕、けっこういじりますけど、大丈夫ですか?」
と聞かれましたが、これまで、ろんなメディアのカメラの前に立っていて、アドリブも慣れてはいるので、
「大丈夫です!」
とお答えして、撮影スタート。

1階が終わったら、経営が別になっている2階のレストラン「宮崎風土くわんね」に一緒に上がって撮影交渉し、こちらでも一緒に画撮り。

そうして、最終的に公開されたYouTube動画がこちら。



終盤の12分過ぎくらいに、まっちゃんに、
「このあと、日高さんが怒られたりしません?」
とか心配されていますが、
「そう思うなら、ちゃんとアポ取って来いよ!」
という返しではなくて、
「しょうがないですね。」
と答えているのが、偽らざる心情。もう腹括ってますからね。

この映像を視て、一人でも多くの方に店のことを知って貰って、その中から一人でも実際に来店して買い物や食事をしていただける人が出てくれば儲けもんじゃないですか。
タダで宣伝して貰ってる訳ですから。

ということで、まっちゃん、ご来館ありがとうございました。
できれば、この後も時々取材に来ていただけることを期待しています。
でも、次回からはアポ入れてくださいね。
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前稿の公開後、これまた我が焼酎の師の一人、小田原在住の稲葉さんから、下記のとおり新たな情報をいただきました。

「私は、焼酎が夏の季語になったのは、江戸時代における『本直し』の位置付けによるものではないかと理解してきました。
本直しは、みりんに焼酎を割ったもので、江戸時代には暑気ばらいの代表的な飲みものとして認識されていました。」

『本直し』、またまた私にとって未知の言葉が出てきましたが、なかなか興味深い内容なので、調べてみることにしました。

まずは、Googleで「本直し みりん」で検索かけてみると、Wikipediaを筆頭に、みりん屋さんのサイト、日本酒の蔵元のサイト、食文化関係のサイトなどいろいろと出てきますので、ざっと見て概要をおさらい。

「本直し」は、「柳蔭」とも呼ばれていたことがわかりましたが、俳句の世界で「柳陰」という言葉は、春の季語になっています。

上方落語の「青菜」という演目に「柳蔭」が登場するというので、まずは「青菜」を聞いてみることにしました。
YouTubeで探すと、いろんな噺家さんが演じてらっしゃいますが、まずは故・五代目柳家小さんから。



旦那さんが植木屋さんに振る舞うのが、大阪の友人からいただいた「柳蔭」で、江戸っ子の植木屋さんは「これは『直し』というものでは?」と問うやり取りが、冒頭の部分で語られます。

もともとこの演目、上方落語のものということなので、大阪の噺家を代表して、私の大好きな噺家で若くして亡くなった、故・2代目桂枝雀のものも聞いてみましょう。



枝雀45歳、最盛期の語り口、最高ですね。
「柳蔭」は、暑い盛りに暑気払いとして井戸で冷たく冷やして飲むもので、みりんが入っているということがわかります。

みりんは元々、蒸したもち米に米麹を混ぜ、焼酎を加えて熟成させ、圧搾、濾過して造られたもので、アルコール度数14%前後の甘みの強い飲料として親しまれていました。
それが、次第に料理に用いられるようになって、今では調味料としての用途の方が主流になっていますが、本みりんを実際に飲んでみると、なかなかに美味しく、その甘い飲み口は、食前酒などに向いているのではないかと思います。

ただ、さすがに糖度が高くたくさんは飲めないので、これに焼酎を加えて糖度を下げて飲みやすくした「柳蔭」や「本直し(直し)」が、江戸時代には庶民の間でも飲まれていたということなのでしょう。

調査を進めて行くと、江戸時代末期の文化7(1810)年に大坂で生まれた喜田川守貞(季荘)が著した近世風俗書『守貞謾稿』に、本直しが夏に飲まれていたという記述があるらしいことがわかったので、またもや国立国会図書館のデジタルコレクションのお世話になって、『守貞謾稿』を片っ端からめくってみました。

『守貞謾稿. 後集巻1』

すると、最後の方の『守貞謾稿. 後集巻1』の18コマ目のところに、
「京坂夏月には夏銘酒柳蔭と云ふを専用す
江戸は本直しと号し味琳と焼酎を大略これを半ばに合わせ用ふ
「ホンナホシ」「ヤナギカケ」、ともに冷酒にて飲むなり」
と書かれている部分を発見しました。

確かに江戸時代末期には、「柳蔭」あるいは「本直し」が、夏の暑い時期に冷やして飲まれていたことは確かなようです。

この記述に続いて、「焼酎」についての記載があり、そこには、
「酒粕に籾を交へ蒸し」
とあって、当時の焼酎が前稿(下)で與さんに教えていただいた粕取焼酎であったことがわかります。

夏の時季に飲まれていたのは、「焼酎」が先なのか、「柳蔭(本直し)」が先なのかはよくわかりませんが、製造の歴史からすると、やはり「粕取焼酎」が季語の元になったという説の方が有力ではないかと思われます。

柳蔭


それはさておき、未知なる「柳蔭(本直し)」は、一度飲んでおかねばなりません。
本味醂と粕取焼酎を購入して、自分で半々に割って作る手もありますが、それだだと高くつきそうだったので、白扇酒造さんのサイトで、製品として出されている『柳蔭』を購入してみました。
この白扇酒造さん、本みりんも造られている醸造会社なので、間違いないでしょう。

柳蔭

後日届いた『柳蔭』を冷蔵庫でよく冷やして飲んでみると、すっきりとした甘さで口当たりが良く、グビグビと飲めてしまいます。
日本酒とも焼酎とも違う味わいですが、ストレートで飲ると、アルコール度数が20度もありますので、早々に酔っ払ってしまいそうです。
確かに、暑い夏の夕方に、食前酒として飲むには良さそうです。

これでまた、酒の世界の知見が広がりました。
稲葉さん、ご教示ありがとうございました。
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