徒然日記 - 最新エントリー

「図書館雑誌」2006年8月号

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図書館
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Dice 2006-8-18 20:30
 「図書館雑誌」2006年8月号受領。今月の特集は、「変わり目にある図書館」。
 公共図書館への指定管理者制度の導入や国立国会図書館の独立法人化の動きなど、文部科学省からの「これからの図書館像」の提起などを背景とした特集である。
 この、「これからの図書館像」については、特集冒頭の薬袋秀樹氏の論文でも、熟読し、大いに活用するように勧められている。未見の方は、是非ご一読いただきたい。

 それから、この号には、第22回日本図書館協会建築賞の受賞館とその講評が掲載されている。今年の受賞館は、北海道置戸町の置戸町生涯学習情報センターである。置戸と言えば、レベルの高いサービスを展開し、利用度の指標でも高い水準を維持してきたことで有名。講評を読むと、新館建設の準備段階から素晴らしいプロセスを経ているようで、実に羨ましい。訪れてみたい図書館がまた一つ増えた。
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サイクリング&BBQで疲れた〜!

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プライベート
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Dice 2006-8-13 10:44
 昨日の土曜日は、宮崎のIT業界で組織する「coming」の夏の恒例イベントになったBBQ大会が、白浜海水浴場で開催された。

 我が家から白浜まで約25km。BBQだとビールが付き物なので車で行く訳にはいかず、自転車でサイクリングすることに。
 前日の天気予報に反し、朝から日差しがきついので、露出部分に日焼け止めを塗り、冷やしたアミノバイタルと凍らせた麦茶の2本の500mlペットボトルをヒップバッグに入れて、タイヤに空気を入れて、9時40分に玄関前をスタート。

 道はほとんど平坦なので順調に走れたが、先日の転倒のために右ペダルが割れていて、その割れがだんだんひどくなって右足の力が入れにくい。それでも、所要時間1時間15分で現地の白浜海水浴場に到着。

 他の参加者が到着するのを待って、BBQの準備がスタート。ブルーシートを敷き、タープを張り、炭火を熾し、という作業を若手がやるのを少しだけ手伝って、まずは乾いた喉にビール。さすがに汗かいた後の最初の一口はすこぶる美味い。

BBQの様子 焼かれた肉や焼きそばなどを食べながらビール飲み、海に膝までつかり、ビーチバレー風にソフトバレーのボールと戯れていたら、さすがにサイクリングの疲れがでたのか、座っているのがきつくなってしまったので、1時間ほどベンチで横になってしまった。

 気が付いたら、予報どおり雲行きがすごく怪しくなってきたので、片づけを急いでいたところに、激しい雷雨が来襲。全員、大慌てで撤収。
 四阿の下に逃げ込んだものの、風も強くてほとんどシャワー状態。海にはつからなかったのに、この雨でしっかりと全身がビショビショになってしまった。

 そのうちに、車で来ていたメンバーは、次々と帰路に。私は、四阿の下で雨が上がるのを待って、皆より1時間ほど遅れて17時ちょうどに白浜を出発。家に帰り着いたのが18時19分。平均時速19kmのサイクリングだった。
 往復50kmのサイクリングは、さすがに疲れた。夕食を食べて、22時前には起きているのが辛くなって、朝までぐっすりと寝てしまった。
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図書館戦争

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図書館
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Dice 2006-8-9 11:53
 恥ずかしながら、遅ればせながら、大阪行きのフェリーと天保山マーケットプレイスで、ようやく読んだ。有川浩著 「図書館戦争」 (メディアワークス)。この時点で、図書館員としては失格か?。現役図書館員ではないから救われていると言い訳しつつ、敢えて言おう。未読の者は読むべし、買ってでも読むべし。何も私だけが褒めているのではない。「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期ベスト10の第1位に選ばれているほどの作品なのだから。

 図書館員としてくすぐりは、「図書館の自由に関する宣言」がモチーフになっていて、宣言の4項目と最後の一文「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。」が、本編5章の章題に使われていること。これだけでグッと来る。来ない図書館員などいるはずもない。
 ネタばれになるから詳述しないが、エンターテイメントとして、掛け値なしに面白い。「自由に関する宣言」がこんな風に発展するなんて、軟弱な図書館員の誰が想像しよう。もちろん、図書館員でなくても十分に楽しめる。図書館員であれば、挿入される事象の端々にニヤリとさせられたり、頷いたりするはずだ。資料考証も行き届いていると感じる。
 そして何より大切なのは、図書館の存在とは何なのか、読書の自由とは何なのかを、改めて考えさせてくれるテキストになっていることだ。図書館学のテキストとして、十分に通用するのではないか。

 改めて言おう。未読の者は読むべし、買ってでも読むべし。


日記まとめ書き

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その他
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Dice 2006-7-30 22:09
 う〜む、もう10日以上も書き込みをサボってしまったか。それなりに忙しかった上に、暑くなってきて、クーラーなしのPC部屋では作業する気になれないというせいもあったりして。

 先週の日曜(23日)は浦安の家族宅へ行き、夏休みに入った息子とプールへ泳ぎに行き、次の日に東京・大手町であった会議に出席して、そのまま宮崎に帰ってきた。
 この旅のお供は、宮部みゆき著 「模倣犯 (4)」と、「模倣犯 (5)」(いすれも新潮文庫)。上手い作家はぐいぐい読ませるから、短い時間でもページが進む。

 宮崎に戻って、仕事での県内泊出張をはさみつつ、夜は「みやざきの自然」19号の入力作業に傾注。昨日、ようやくWeb版「みやざきの自然」のアップロードを完了。残るは20号のみ。それが完了すれば、新たなプロジェクトが待っている。

 昨日の土曜は午前中に暑い中をテニスに行き、午後は妻から頼まれてマンゴーをお中元として発送。街中では「えれこっちゃみやざき」なるイベントが行われたらしいが、人混みは好きではないので、行く気にもならず。
 今日は、南郷町で法事があり、父と妹を車に乗せて往復。気が付けば、予定外の出費で財布は空っぽ(T_T)。

 これ書いてても暑い。クーラーのある部屋で作業できるように、モバイルPCが欲しい。しかし、まっとうなモバイルPCより、新たにクーラーを付ける方が安かったりして…。
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日本図書館協会の地方組織のあり方

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図書館
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Dice 2006-7-18 22:37
 『図書館雑誌』2006年7月号受領。今月の特集は、「これからの地方組織活動を展望する」。日本図書館協会の地方組織のあり方を、会員に問う内容である。

 ここ宮崎は、日本図書館協会の個人会員数が、おそらく全国で一番少ない県ではなかったかと思う。司書資格を持つ図書館職員が少ない時代が長く、特に組織づくりの中核となるべき県立図書館に協会の会員が少なかったことが、この停滞を招く原因のひとつになっている。

 私は、大学に入った18歳の時から協会の個人会員になり、もう25年以上も会員であり続けているが、残念ながらこれまで協会のイベントに参加したことはなく、毎月送られてくる『図書館雑誌』以外に、会員としてのメリットを享受したこともない。
 それでも会員であることを続けているのは、司書資格を持つ者として、それが当然の務めであると思うからだし、個々人の力をそうして結集しなければ、図書館の発展はあり得ないと思うからである。
 しかし、そう思う人間は希であるらしく、県内の図書館に司書有資格者が増えた現在でも、協会の会員はなかなか増えない。

 確かに、個人会員であるためには、年間9,000円という、決して安くはない会費が必要であり、前述のように毎月送られてくる『図書館雑誌』以外に、協会の出版物が2割引で購入できることの他は、会員であるメリットはほとんど無い。
 まして、勤めている図書館が施設会員であれば(たいていはそうだが)、『図書館雑誌』は職場の図書館にも届くので、そこで読めば足りてしまい、あえて個人会員になる必要もない。協会の出版物とて然り。

 だけど、それで良いのか、と古参になってしまった会員は思うのである。我々の呼びかけ不足な点は、非力を詫びるしかない。
 こうしてWebサイトも作り、情報発信を続けることによって、少しでも繋がりを広げようと努力はしているのだが、現役の図書館職員からレスを貰うことは極めて少ない。哀しくなるくらいに。

 宮崎の図書館人よ、日本で最古にして最大の図書館関係団体である日本図書館協会は、今、かなり疲弊している。地方財政の厳しさが増す中で、図書館の危機が叫ばれる今、協会の果たすべき役割は大きいが、その協会が疲弊してしまっては、図書館人たる我々の明日もない。
 まずは、協会の会員になって欲しい。会員が増え、横の連携が取れるようになれば、独自に研修会や講演会などのイベントも開催できるようになる。連携が深まれば、個々のスキルアップとともに、図書館サービスも向上するはずだから。

 日本図書館協会の入会案内
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連休らしからぬ3連休

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プライベート
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Dice 2006-7-17 23:16
 初日の土曜日は、朝9時からテニスに行ったが、あまりの暑さに集まったのは5人だけ(本当は6人だけど、1人は途中で帰った)。
 交代で試合形式の練習を行うも、暑すぎて判断力が鈍り、逆をつくサーブにうまく反応できない。どうしても試合後の休憩が長くなってしまう。
 結局、12時までのところを30分ほど早く切り上げて帰宅。昼食後はぐったりして、クーラー入れた部屋で午睡。

 2日目の日曜は、部屋に掃除機をかけ、いつもの床屋へ。予約の電話を入れて10時に行ったにも関わらず、やたら客が多くて1時間以上の待ち。さっぱりと短くしてもらい、終わったのは12時過ぎ。
 ヤマダ電機の7月末までの500円割引券があったのを思い出し、昼食後にヤマダ電機へ。特に電気製品を買う予定もないので、格安DVDの棚を漁り、クリント・イーストウッド制作総指揮の「Thelonious Monk Straight, No Chaser」を533円で購入。割引券とポイントで手出しは無し。
 Thelonious Monk(セロニアス・モンク)は、'40〜'60年代に活躍したジャズ・ピアニストで作曲家。このDVDは、彼の演奏や海外ツアーの際の映像と関係者のインタビューを中心に構成されたドキュメンタリー。音がモノラルなのが残念。

 3日目の今日は、朝からWeb版「みやざきの自然」の19号の入力作業。とっくに届いているはずのテキストファイルが届かないので、スキャナで読み込んでOCRで変換して、HTML化する作業を地道に続ける。
 クーラーのない部屋で3本ほど片付けて、いいかげんに疲れたので、近くの喫茶店に出かけて息抜き。暑いので、いつものマンデリンを頼む気にならず、代わりに注文した初挑戦のブルーベリー・スムージーが良い感じ。
 帰宅して夕食後にも作業を続ける。
 こうして、貴重な3連休が費やされてしまったのだった。


県立図書館の話題2題

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図書館
執筆 : 
Dice 2006-7-10 23:27
 一つめは、7月8日(土)付け朝日新聞の宮崎面に、県立図書館が、今月から借り出された資料の延滞限度期間を従来の90日から30日に短縮したとの記事掲載。
 期間を過ぎても返却しない利用者に対しては、延滞が90日を過ぎると利用カードを失効させてきたが、その期間を大幅に短縮するというもの。悪質な延滞者や常習者が絶えないため、対策を強化したという。
 その記事の横には、蔵書の無断持ち出しや汚損、切り抜きなどの被害が増加、悪質化していることを伝える記事も掲載。
 昔から、公共図書館にはつきものの事象とはいえ、れっきとした犯罪行為で、決して許されることではない。基本的には利用者のマナーの問題なのだが、そのマナーを身につけてもらうためには、小さい頃からの図書館利用の習慣づけも必要かと思う。

 二つめは、宮崎日日新聞に連載中の松形祐堯前宮崎県知事の回想録「たゆたえども沈まず」が、7月9日(日)の第126回で、現在の県立図書館の建設の経緯に触れている。
 その中の図書館の書架に触れられた部分を引用する。

引用: 図書館の内部にもいくつもの工夫が凝らされた。例えば、一般の入館者が利用する書架は、県産材のシイが使われた。耐久性にすぐれ、親近感があるうえ、多量に調達できるところを買われた。色は木の肌を生かし、床や壁などのつり合いを考えて黄土色が選ばれている。家具メーカーの方々の知恵である。
 女性にやさしい書架になっている点にも特色がある。高さ1.8メートル、棚は5段。高からず、低からず、負担にならない寸法だ。一目では気づかない「思いやりのある本棚」というところである。
 県立図書館の書架は、確かに県産材を使った立派な書架なのだが、残念な点がいくつかある。
 まず、棚板の奥行きが深すぎて、見た目で資料よりも棚の方が勝ってしまっているところである。棚板から少しくらい本の背が飛び出すくらいの奥行きが、本を生き生きと見せる上で望ましい。
 それから、棚板の奥にある背板が、上から下までしっかりと繋がっているので、本の奥の向こう側が全く見通せない。高さが1.8メートルもある高書架だから、利用者の視線は背板で遮られて圧迫感がある。決して女性にはやさしくないと思われる。
 棚板の奥行をあと5センチ狭くすれば、閲覧室にもう一列、書架を増設することも可能だったと思われるし、目線の位置にある背板を機能に支障のない範囲で抜いてやれば、書架と書架の間が見通せて、もっと明るく開放的な雰囲気が出せたはずである。
 現在の県立図書館の閲覧室にある書架は、実は公共図書館が真似てはいけない書架の代表例なのだ。
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今週末も浦安へ

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プライベート
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Dice 2006-7-9 22:57
 今週末も金曜の夕方から浦安へ行き、本日の最終便で宮崎に戻る。
 土曜日は、息子の水泳教室につきあい、プールの中で1時間ほど運動。妙に疲れて、帰ってから午睡などをしてしまった。息子も夕方になって2時間ほど午睡。
 日曜の今日は、息子はボランティアさんとバスと電車を乗り継いで千葉市動物公園へ外出し、妻と私は娘の試合の応援に代々木第2体育館へ。

 席を確保する役の妻が先に出て、私は息子を送り出した後に、弁当などを調達し、重い荷物を抱えてJRと地下鉄を乗り継いで体育館へ。お父さんもなかなか大変である。前日まで夜なべ仕事の続いた妻の方がもっと大変なのではあるが。

 試合の方は、強さ健在のベテラン2名を脅かす若手の台頭は今回も見られず、故障あがりで心・技・体とも十分でない娘は、ほとんど良い所なく下位に沈んだ。悩みを抱える者が入賞できるほど、この世界は甘くない。しかし、18名の選手しか出場できないこの場に立てたことを、今は良しとすべきなのかもしれない。

 全ての演技が終了し、ナショナル団体のエキシビションが終わった所で体育館を後にして羽田空港へ。
 相変わらずの混雑で手頃なレストランには入れないので、搭乗ロビーの売店で「穴子づくし弁当」と缶ビールを購入し、食べ終えてから搭乗。

 今回の旅のお供は、宮部みゆき著 「模倣犯 (3)」 (新潮文庫)。物語も中盤、いよいよ佳境に入ってきた。帰宅して、残り2巻をネットで追加注文。


偉いぞ戸村精肉本店!

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図書館
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Dice 2006-7-3 23:56
 これまた本日付け宮崎日日新聞3面掲載の「そこが聞きたい」は、日南市にある戸村精肉本店社長の戸村吉守氏のインタービュー記事。
 戸村精肉本店は、焼肉用のタレで県内では知らぬ者はないほどだが、日南市を中心に、スーパーやレストラン、即売所、牧場などを幅広く経営している。

 社長の戸村氏は、1989年から37回に渡って、約8,300万円を、学校図書購入費を中心とする教育資金として、日南市、北郷町、南郷町などに寄付しており、それが今回のインタービューへとつながったもの。
 県内の企業が、利益の還元として教育関係、それも図書館関係費に寄付を続けているというのは、他にあまり例が無いのではないか。

 戸村氏は、自身の幼い頃に無性に本が読めなくても叶えられなかった体験があり、子ども達にはいろいろな本を読んで、社会人になった時に何らかのプラスになって欲しい、子どもの時にた本をくさん読んだという思い出を持って欲しいとの願いで、寄付を続けているとのこと。

 前項の宮原教授の論説にも、市民の寄付などの積極的な財政支援がこれからの図書館の発展に必要との言があったが、戸村氏の行為は、まさにこの実践である。
 自治体だけの図書館運営に限界がある中、もっと多くの企業等が、図書館の役割と意義に目を向けて欲しいと思う。


地域社会における図書館の役割

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図書館
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Dice 2006-7-3 23:34
 本日付け宮崎日日新聞2面掲載の「論風」は、文教大学教授の宮原辰夫氏(都城市出身)による、「地域社会における図書館の役割」と題するもの。
 「指定管理者制度」の導入により地方の公共図書館で民営化が進んでいる現状に触れ、「同制度の目的は、自治体や外郭団体が独占してきた公共施設の管理運営を民間や非営利組織(NPO)にも開放し、サービス向上や経費削減、経済の活性化を図ることにある」とした上で、「図書館は図書館法によって無料貸し出し原則となっており、そこには利益追求の余地は少なく、また短期間で契約が更新される指定管理者では図書館の専門性が確保できない」と論じている。
 筆者はまた、地方自治体が民営化に走るのは、「自治体自身が財政難に陥っており、指定管理者制度の導入により膨れ上がった公共経費を削減したいと考えているから」であるが、「公共経費の増大は、実は地方自治体自らが、招いた結果」であり、「図書館は、いわばその煽りを食らっている」としている。
 「理念やビジョンのないまま、国の補助金を活用して文化ホールや美術館などの交響詩施設を次々に建設してきた」ことが、「地方自治体の財政を圧迫している」と、厳しく批判している。
 そして、「今こそ図書館の役割とは何かについて、十分に議論しておく必要がある。」とする。
 少々長くなるが、最後のまとめの部分を全部引用する。


引用: 図書館の役割を考える前に、まず図書館の主役は市民であること、図書館は単に知識を吸収し情報を収集するだけでなく、新しい「知」を創造する場所でもあることを、図書館を運営する側も利用する側も理解して置く必要があろう。
 こうした視点が欠落していると、図書館の役割は著しく狭まっていく。図書館は本来、市民が集い、市民の潜在能力を引き出し、市民のくらしを幅広く支援し、人生を豊かにする場所である。
 同時に、それは地域社会を活性化させる情報の拠点としての役割も担っている。その意味では、地域社会にとって図書館の役割は大きい。
 今後、図書館が本来の役割を取り戻し、発展・存続していくかどうかは、自治体の図書館の重要性への理解と財源確保はもちろんのこと、図書館職員の専門性やマネジメント能力の向上と、市民の主体的な企画・運営の参加や寄付などの積極的な財政支援にかかっているのではないか。

 自治体の職員、ボランティアなど図書館運営に関わる人々、図書館の利用者、そして、財源として税金を納める住民自身が、図書館とは何なのか、どうあって欲しいのかを、もっともっと議論し、具体化していくことが必要である。図書館は、人づくり、街づくりの中心であるのだから。
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