2000.5.7(Sun.)

 2000年5月4日付けの宮崎日日新聞に、図書館、研修室などの機能を備えた東郷町の交流研修施設「さくら館」が4月29日に開館したとの記事。
 木造平屋建てで、延べ床面積は815㎡。150人収容の研修ホール、展示フロア兼用の交流交換ホール、30人収容の研修室、インターネット設備のついた談話室、図書館という複合館らしい。図書館には、児童書、生活情報関連書籍を中心に7,000冊を蔵書、年次的に増やす予定とのこと。
 同町の人口は5,286人(2000年4月1日現在推計)。利用率の目標を人口の30%として、利用者の年間貸出冊数を24冊、蔵書回転率を5回とすると、必要な蔵書数は5,286×0.3×24÷5=7,612と計算できる。7,000冊の蔵書は最低ラインにも達していないが、蔵書構成なんかを考えると、図書館としての機能や魅力を果たすためには、最低20,000冊の蔵書が欲しいところ。施設は造ればいいってもんじゃない。
 記事から読みとれる唯一の利点は、休館日が毎週月曜日と年末年始だけで土日・祝日も開いていることだが、裏を返せば、図書館サービスを提供できるだけの十分な職員体制が採られていない可能性が高いということか?。
 未見なのでこれ以上は何とも言えないが、できた以上はがんばって欲しい。

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