本日付け宮崎日日新聞の社会(20)面に、10月8日に開館する佐土原町図書館(坂元紘館長)が、排架にNDCを採用せず、独自のジャンル区分を定めたとの記事掲載。
同図書館は、開館に当たり、町民や有識者を交えて運営方針などを検討し、その中で「欲しい本が分かりにくくて見つからない」という声があったことから、NDCを基本としながらも独自の分類作業を約2年がかりで続けてきたとのこと。その結果、例えば8類「暮らし」に「福祉」「介護」「育児」「住まい」、9類「ふれあい」に「パソコン」「漫画」「遊び」「ペット」などとなっているらしい。
また、全書にICタグを装備し、自動貸し出しを可能とし、盗難防止や図書整理の効率化を図っているのだとか。
う~む、運営方針の検討を行ったメンバーに、果たして司書がいたのだろうか?。資料が実際に並んでいるところをみてみないとよくわからないが、NDCで分類しつつも、排架をわかりやすく工夫している図書館はたくさんあり、NDCを使っているから住民ニーズに対応していないとするような考え方はいかがなものなのだろう?
MARCの分類に頼れないから、開館後の資料受入の際には職員がひとつずつ分類してシステムに入力することになるのだろうな。職員が自館の資料を知る上では良いことだろうが、手間はかなりのもの。それなりに知識を持った職員がいないと厳しいだろう。
また、市町村合併が模索されている中で、他の図書館との連続性の確保はどうなるのだろう?