2000.9.6(Wed.)

 仕事で佐賀市に出かけたついでに、昼休みのほんのわずかな時間だったが、会場の隣にあった佐賀市立図書館を覗いてみた。九州の県庁所在地では宮崎市と並んで最後まで図書館が無かったところだけに、興味津々。
 第一印象は、「やたら手書きのサインが多い」ってこと。書架の排架記号や著者の表示は、プラスチックの板に手書きした物が挿してあるし、館内の案内図や注意書きなどがあちこちに貼ってある。書架そのものはメーカー品(キハラか?)で、木+スチールのやつなのであまりぱっとしない。
 ロビーからカウンター周辺は2階があるためか天井が低く感じる。文学(9類)の書架あたりは2階まで吹き抜けだが、照明は書架の上から出て来ているのと、目線より高い高書架の連続で、ちょっと圧迫感がある。家具の配置計画や照明計画はあんまりいただけない。そうそう、書架の一部がキャレルデスクになっているのには驚き。デスクを使っている方も落ち着かないだろうし、使われていると車椅子などの通行にも邪魔になりそう。
 2階部分は、漫画本や利用度の低い書籍、新聞のストックなどが置かれており、開架書庫として使われているような印象。ただし、1階閲覧室から階段でアプローチするのが原則で、アクセスに障害がある場合は職員に申し出て業務用のエレベータで昇降するしかない。設計ミスなのか、設計時から使用方法が変わったのか?。
 しばらく眺めていたが、平日の昼間なのに利用は結構多い。ここは書籍の貸出冊数が無制限なので、返却数も多い。職員の手が足りないのか、返却本の排架が間に合わずに、ブックトラックや書架の上にかなりの数が積まれていた。排架場所が違っていたり、倒れていたりする本も結構多く、書架の隅々まで目が行き届いているという感じはしない。このあたりは、職員の数の問題なのか、質の問題なのか要検討。
 でも、インターネットの無料体験はできるし、ビデオやCD、絵画まで貸してくれるし、市民にとってはそこそこ良い図書館なのかも。ボランティアグループの「図書館を友とする会・さが」の皆さんも頑張っておられるようだし。

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