第6回ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎「森山大道写真展」を鑑賞するために宮崎県立美術館へ。
美術館では、「フランス近代絵画展」もやっているので人が多い。折角だから、写真展を観る前に絵画展の方も当日券1,000円で鑑賞。前期印象派からキュビズムに至る名画がぞろぞろ。
「マイ・ベスト」の投票とか、名品の模写とか、新しい試みもなされていて、幅広い世代に美術館に親しんでもらうための工夫を感じた。
無料で観られる収蔵品の常設展の方も、絵画展と共通するテーマで作品を展示しており、ここにも努力を感じる。
さて、森山大道写真展の方は、「Bouenos Aires(ブエノスアイレス)」をモチーフにした一連のモノクロ写真を、全紙以上の大きなサイズで並べており、なかなかの迫力。
聞けば、一度スキャナで読み込んだ写真を、エプソンのプリンタでプリントしてパネルにしたのだという。
荒い粒子の質感が、被写体であるブエノスアイレスという街の猥雑さをよく表しているように感じられる。
隣の展示室では、宮崎のアマチュア写真家による「PHOTO-X倶楽部 第2回写真展」も開催されており、旧知のKさんも出品者として会場にいた。見終わったところで、ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎の事務局をやっている芥川仁さんに挨拶して、満ち足りた気分で美術館を後に。