2002.12.23(Mon.)

 本日付け宮崎日日新聞のくらし面に、「苦境の自治体図書館」との記事。宮崎に限った記事ではないので、全国の地方紙に配信された記事か。
 資料費が減少する中、実績を伸ばすために読まれる本の購入を優先している公共図書館の現状を伝え、経験ある司書の確保が課題と結んでいる。
 資料費の実態として、日本図書館協会の2001年度調査の結果を引き、全国の公共図書館の資料費は合計で約353億円で、前年度より約8億円減少し、1館当たり資料費は約1,300万円となり、「町村が運営する小規模クラスの図書館で最低限の蔵書を確保できるとされる1,500万円を大きく下回る」と伝える。
 図書館側のベストセラーの大量購入を巡って作家側から批判があることも伝え、「多くの図書館で地域資料の系統的な収集ができない状況」とし、「公共図書館の復権には、経験豊富な司書をいかに確保できるかがポイント」とする。図書館側からすれば当たり前の話なんだけど、財政と人事を握る行政側が、それをいかに理解してくれるかが、宮崎でもずーっと課題のまま。

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