官庁速報

 本日付けの官庁速報に、図書館関係の話題2題。
 一つ目は、岐阜県図書館で、指定したコンビニエンス・ストアで、貸し出しと返却を受け付ける「コンビニ図書デリバリーサービス」の実験が開始されたとの記事。
 利用には、県図書館の貸出証とメールアドレスが必要で、インターネットに接続されたPC経由で、蔵書検索、申し込み、確認などを行うことができる。3冊まで入る袋の1往復ごとに手数料420円が必要で、来館利用分も含めて最大10冊まで借りられるとのこと。返却は、混乱を防ぐために受け取ったコンビニだけで受け付ける。
 このサービスは、コンビニの配送システムを利用し、手数料収入はすべてコンビニ側の人件費、保管料、配送料などに充当。今回、実験に参加するのは3事業者で、県内57市町村の200店舗。将来的には事業者を増やし、75市町村の約230店舗で展開したい考えらしい。
 県立図書館が、住民サービスの最前線である市町村立図書館を飛び越えて、こういう形で直接配送するのは全国でも初めての試みではなかろうか。IT時代の新しいサービスが、どの程度受け入れられるのか、実証実験の成果が気になる。

 二つ目は、福井県の鯖江市図書館で、貸し出し図書を郵便でも返却できるサービスを開始したとの記事。
 市内にある13ヶ所の郵便局に専用の返却袋を用意し、利用者は貸し出し図書を袋に入れ、「ゆうパック」で図書館に返送する仕組み。郵送料は、利用者が負担する。
 これまでも、利用者が返却図書を郵送するのは妨げられていないので、専用の返却袋を用意したのが新しいところか。記事では触れられていないが、郵送料がどうなっているのか知りたいところ。

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