赤木かん子がやって来た

 職場でレジのサポートに入っていたら、小柄な赤毛のおかっぱ頭の女性が目の前に「よおっ!」と現れた。
 (かん子さんや~!!)
 「お久しぶりです。どうしたんですか?。」
と聞いたら、
 「宮崎に行ったら、あなたが東京に行ったと聞いたので。」
とおっしゃる。
 忙しい合間をぬってちょっとだけお相手し、
 「こういう所で図書館での経験が生きるとは思いませんでしたよ。」
と言うと、
 「優秀な図書館員は、どこに行ったって務まるんだよ。」
とおっしゃる。

 それってことは、私を優秀な図書館員と認めてくださっているのか?。辛口なあなたにさりげなく褒めていただけるとは、ちょっと嬉しい。
 とはいえ、現場経験はたったの3年で、図書館の周辺をうろついているだけなので、図書館員とは名ばかりではある。それでも自分のバックボーンが図書館にあることは間違いない。

 職場のあまりの忙しさに追われて、消耗しそうな日常であるが、救われる感じのした一日であった。

 そして、かん子さんは、ちゃんと宮崎の産物をお買い上げになって帰られた。義理堅い人である。
 その後で、「第2水曜日はポプラ社で寺子屋をやっているから、息抜きにおいでよ。」とメールが来たのであった。

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