東京での5日間

海童

 4月に新しい職場に異動したので、仕事に必要な基礎的知識を身につけるために、月曜から金曜まで東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで研修。
水曜から金曜までの3日間は、浦安の家族宅から地下鉄を乗り継いで通ったのだが、朝の東西線は文字どおり「立錐の余地の無い」混雑ぶりで、それだけでどっと疲れてしまう。
 それでも昼間はなんとか眠らずに真面目に研修を受け、月曜の夜は大学の、木曜の夜は高校の同級生が、焼酎を用意して疲れた頭を揉みほぐしてくれる。持つべきものは友人なり。

 この間、火曜の夜は娘の通うクラブの練習場に顔を出して先生に挨拶し、ついでに宮崎の焼酎をお土産にと渡して喜ばれる。
 金曜日は、午前中で研修が終了し、羽田空港に向かう途中駅の新宿で宮崎県物産館の「KONNE」に立ち寄って、旧知のSさんに挨拶。ちょうど、週に3日あるという人気焼酎「甕雫」の入荷日とかで忙しそうにされていたので、すぐに失礼して空港へ。
 夕方に宮崎に着いて、職場で溜まった書類を片づけ、先週から参加しを始めたテニス同好会の宴会に1時間半遅れて参加。流石に疲れていたので、一次会で失礼して帰宅。
こう書くと焼酎漬けの毎日のようだが、決してそんな訳ではなく、空いた時間にはしっかり本を読んでいた(^^;。

『身体から革命を起こす』書影

この1週間で読了した本は、
(1) 甲野善紀・田中聡著「身体から革命を起こす」(新潮社)
(2) 高村薫著「李歐」(講談社文庫)
(3) ボブ・グリーン著「マイケル・ジョーダン リバウンド」(文春文庫)
の3冊。

(1)は、このところ衰えつつある身体を変えられる参考になればと思って購読したが、文章だけではなかなか理解が難しい。でも、かなり奥が深いので、もう少し追求してみようかなという気になっている。

(2)は、この作家の作品としては「マークスの山」以来。大阪が舞台で、我が母校を始め見知った地名が出てくることに加え、昔少し囓った中国語が飛び交ったりするせいもあって、面白く読めた。

(3)は、「神」と呼ばれた男が、神の座から一度は降りて再びそこに戻るまでの記録である。彼の姿は、95年の秋にシカゴでのユナイテッド・センターで一度だけ見たことがあるが、やはりひときわ輝いて見えた。有名になって他人から注目されるということがどういうことなのか、そういう状況で生きることがどれだけのものなのか、考えさせられる内容だった。

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