仕事で、県北部の川の様子を見に行く。高千穂で一仕事終えた後、五ヶ瀬川を遡りつつ、途中の川の様子を見る。五ヶ瀬ハイランドスキー場に上る道の災害復旧現場などを見て、国見トンネルを抜けて椎葉村へ。上椎葉ダムの横を抜けて、今度は耳川支流の尾前川を遡り、尾前渓谷へ。左の写真は、その尾前川上流部で写した中の1枚。
どの川も、昨年の台風の影響であちこちが崩落していて、大きなダメージを受けている。改修工事の影響で、水の濁りもひどいが、それでも川の魚は健気に生きていて、尾前川では今年も大きなサクラマスが遡上しているという。
今年は、雨が少なくて川の水位も低く影響が心配されるが、逆にそれが河川工事の進捗には幸いしている。改修工事の工法を見ると、水生生物への配慮はほとんど感じられないのが気になるが、とにかく早く工事が終わらないと、災害の連鎖が続くだけかもしれない。それほど、昨年の相次いだ台風の爪痕は大きい。
この日の宿泊は、椎葉村にある「龍神館」という民宿。夕食は、山菜を中心としたメニューで、ヤマメの唐揚げ、山芋の茶碗蒸し、若旦那の手打ち蕎麦などなど食べきれないほどのたくさんの品数。中でも、この季節でないと食べられないという天然舞茸の天麩羅に感動。あんなに味の濃い舞茸は初体験。さすがにスーパーで売っているものとは全く違う。
全てを間伐の杉材を使って建てたという龍神館の一室で、ご主人の山の話を聞きながら、山や川の恵みをいただくと、幸せな気分になれる。1泊2食で8,000円、役場のある椎葉村の中心部から更に車で20分ほど奥だが、自然と料理が堪能できる良宿。一度は泊まってみるべし。