嫌~な客

うちの店の2階には、焼酎売場の一角に小さな4人掛けのテーブルセットがあって、唯一、商談等の打ち合わせができるスペースになっている。

相変わらずお客様でごったがえしている店内でアルバイトの面接をする必要があったので、そのテーブルを使おうと思ったら、比較的若い女性のお客様が一人、ぼーっとした感じで座っていて、その前に宅急便の配送票が裏返して置かれていた。

配送票書き終わったお客様かと思って、面接用にテーブルを使わせてもらおうと、「お客様、テーブルを使わせていただいてもよろしいですか?。面接に使いたいものですから。」と声をかけた。

するとそのお客様が、
「それじゃ、どこに行けばいいのよ~!」
とややキレ気味におっしゃる。

配送票の記入がまだだったかと思って、
「申し訳ありません、まだお書きになってませんでしたか?。」
と聞くと、
「そんなの見ればわかるじゃない!。面接なんて、そちらの都合でしょう!!」
と立ち上がりながら完全に怒りモードに移行。

やばいなと思いながら、
「申し訳ありませんでした。お書きになってからで結構ですから。」
と取り繕っても、時既に遅し。

「あなたは県から来た人なの?」
「名前は?」
「部署はどこ?」
「役職は?」
と矢継ぎ早に詰問調の口調で迫られる。

もう、こうなったらどうしようもないので、冷静にお答えしつつ、
「ご不快をおかけしまして申し訳ありませんでした。」
とお詫びして、面接に来た子を連れて店外の喫茶店に出て、その場は終わった。

う~ん、対応がまずかったのかな?。確かに、打ち合わせスペースがそこしかなくて、どうしても混んでる店内で面接しなきゃならないならない事情は、お客様には関係ないことだけど、そこまでキレられるような問題ではないような気がする。

普段、あんまり幸せな生活送ってない人なのかな?。満ち足りてないと怒りっぽくなって、些細なことでも人を許せなくなるみたいだし。

きっと、クレームの投書とかする人なんだろうな。そんなもんでは、こっちは凹まないけど、なんか後味の悪い嫌な客だった。

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