チャンドラは月の神だが剥きづらい

チャンドラ袋入り
単身赴任生活5年目が終わろうとしており、引き続き6年目突入が決まりました。
1Kのアパートでは、節約のために入浴はシャワーに限っているのです、時々、湯船にどっぷりと浸かりたくなります。今年のように、寒く長い冬は特に。

そんな時は、歩いて行けるスーパー銭湯「極楽湯」まで温まりに行くのですが、その「極楽湯」には、浴室へ向かう通路の途中に、野菜や果物が並べて売られています。
この野菜や果物たち、市場に出せないようなB級品が多いのですが、それ故安価なので、ついついチェックしてしまいます。

今回も、そんな野菜や果物を横目で見ながら歩いていたら、「チャンドラ」という柑橘が目に入りました。晩白柚とまでは行きませんが結構大ぶりで、文旦(ザボン)系なのかなという印象でした。
最近、知らない名前の柑橘が多くてなかなかついて行けないのですが、「チャンドラ」という響きがなんとなくインドっぽくて、あっち方面から来たのかなと推測。
お値段1個200円とリーズナブルだったので、買って帰ることにしました。

チャンドラ・ポメロ

アパートに帰っていろいろ調べてみると、正式名称は「チャンドラ・ポメロ(Chandra Pummelo)」というらしく、チャンドラはインド神話の月の神(男性神)、ポメロは文旦のことなのだとか。やっぱりインドっぽいと思ったのは当たりでした。
黄色くて大きく丸い外観が、月を連想させるのでしょうか。
品種的には、タイの無酸文旦とグレープフルーツの交雑種で、タイでは割とポピュラーな柑橘のようです。

皮が厚いと書かれていたので、どれほどのものか部分的に剥いてみました。
買ってきたチャンドラ・ポメロの直径は、約14cmありましたが、皮の厚さは約2cm。全部剥くのは結構大変です。
これが完全な球体だとすると、皮を剥く前と後では、体積が36.4%にまで減る計算になります。う~む。

種がたくさん

房(じょうのう)の中には、人の前歯のような形をした種がぎっしり並んでいます。数えてみると、大小約10個。これが全ての房に入ってますから、可食部はますます少なくなります。
果肉の色は、ルビーがかっていて、なるほどグレープフルーツっぽいですね。

皮を剥いてばらす

朝、ヨーグルトを食べる時に使おうと思って、全てを剥き身にして食べやすくほぐしてみました。
房の皮とひとつひとつの粒々(さじょう)もしっかりしているので、汁でべとべとになることも無く、割と楽に剥けました。
味は、甘みと酸味、苦みのバランスが取れて、なかなか美味しいです。グレープフルーツに似てますが、それよりは淡泊な感じでしょうか。

大量に出る皮の方は、ママレードや砂糖漬にしたりで食べられるらしいのですが、今回は出所が不明だったので、中身だけいただきました。

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