その4
入り口の横にあった一般コーナーの館内配置図。
一般コーナーは、このようにヨットの帆のような形をしている。方角は、上が西、向かって右が来た、左が南。
右手の、少し濃い色で表示されている棚のあたりが、郷土資料やレファレンス関係の資料。その上の一群の棚が4段の中書架で、おもに文学関係の単行本を収めている。その左手にずらっと並ぶのが高書架で、基本的に奥から十進分類順に並んでいる。高書架の左手が中庭に面してブラウジング・コーナーがあり、雑誌や新聞、AV資料などが置かれている。
一般閲覧室のカウンター。長めの直線で構成されたカウンターである。
写真の右端に、この図書館の出入り口があり、写真の奥の方が子ども室。カウンターの後方奥に職員の事務スペース、2階へ上がる職員専用のらせん階段などがある。
カウンターが切れたあたりから、西の方の奥を見通したところ。
左側に6段の高書架が並び、右側には4段の中書架が並んでいる。
高書架の高さは約195cm。書架と書架の間隔は、子ども室と同じく最も短い部分で120cm。
ここは全集物の棚なので特にそうかも知れないが、背板に視線が遮られるせいもあって、少し圧迫感がある。
こちらは4段の中書架の方。中書架の高さは135cmで、棚板の奥行きは16cm。
高書架に比べて、視線が開放されるので圧迫感は無い。
書架の横に置かれたスツール。デンマーク製。
子ども室のスツールとは違い、紐が編み込まれたやや広めの座面は、なかなか座り心地も良い。
高書架を文庫用の棚設定にしたもの。9段になっていて、びっしり本が入っている。本の壁って感じ。
文庫架が向かい合わさるとこんな感じ。
左側奥が同じ文庫でも7段の棚構成になっている。
カウンターから最も遠い、西側壁面の書架。大型本が集められていて、4段(ところによって5段)の構成。
この写真ではわからないが、ここの棚に日本十進分類(NDC)の590(家政学・生活科学)が来ていて、料理関係や、パッチワーク、編み物などが並んでいる。上の写真にある文庫の棚も、この棚の前にある。これが、この図書館の唯一の欠点と言っても良い。
この図書館を訪れた赤木かん子氏が、「子連れのお母さんが最もよく利用する資料が、子ども室から最も遠い所に置かれていて流れが悪い」と評したのをどこかで見聞きしたようなきがするのだが、思い出せない。
文庫の棚も然りで、利用される頻度の高いものは、カウンター近くの棚の方が良いのではないかと思う。
西側から、高書架の列の南側を見たところ。
書架の横にスツールが並び、その右手には、三角屋根の形をした雑誌架が見える。その右手が、煉瓦敷きの中庭に面したブラウジング・コーナーになっている。
三角屋根型の雑誌架。
一番下が収納で、上3段が面展示。この3段で、約50点の雑誌が展示されている。当然、反対側も使えるので、これ1基で約100点を展示。
雑誌架の下段はこんな感じで、展示された雑誌のバックナンバーが収納されている。月刊誌でだいたい1年分を収納している感じ。
ブラウジング・コーナーの上部も、同じ南側に面していた子ども室と同様に、トップライトが設けられている。
ブラウジング・コーナーの一角から中庭を通して子ども室の方向を見たところ。
ブラウジング・コーナーの南側には、大きなガラス張りの開口を持つサンルームが張り出していて、外からの明かりを採り入れると同時に、直射日光がテーブルまで届かないようになっている。
サンルームから中庭を見ると、このような感じ。
この日(12/2 午後1時)のように、冬の晴れた日には、ちょうど良い感じで太陽が差し込むが、真夏だと少し暑いかも知れない。
ブラウジング・コーナーに置かれた丸いテーブルと椅子。
椅子の座面は、書架横のスツールと同様に、紐を編み込んで作ってある。ともに同じメーカー(デンマーク)の製品である。
ブラウジング・コーナーの新聞架。
これまた三角屋根型で、雑誌架と同じ形状ながら、上2段が面展示、下2段が収納となっている。新聞は、当日分が四つ折りにされて面展示され、前日から一週間分が下の収納に移されている。
新聞架の下段のアップ。
それぞれの新聞ごとに、日曜日から土曜日まで、曜日を示すガイド板の横に四つ折りのまま収納されている。
新聞架の隣、ブラウジング・コーナーでは、もっともカウンター寄りに置かれていた新着書の展示架。
これも、雑誌架や新聞架と同じ三角屋根型の構造で、4段全部を面展示に利用。
ブラウジング・コーナーの西側奥には視聴覚コーナーがあり、ビデオブースも設けられている。
カウンターで視聴したいビデオを申し込んで、ヘッドホンを借りてジャックに差し込んで視聴する。
視聴覚コーナーに置かれたビデオ架。
構造は、雑誌架などと同じ三角屋根型。平成13年3月末の収蔵ビデオ数は929本と資料にあるので、約1,000本がここに収められている。
ビデオは、一人一週間以内2点まで貸し出しが可能。
こちらはCD架。
平成13年3月末の収蔵CD数は1,717本と資料にある。CDもビデオ同様に貸し出しが可能。