2001.7.16(Mon.)

 『図書館雑誌』2001年7月号受領。今月の特集は、「まちづくりと図書館」。図書館が、かつての貸し出し重視からもっと幅広い多様な機能が要求されている現代にあって、郊外型の公共施設展開の時代を経て中心市街地の再生が急務となりつつある「まちづくり」に、どのような役割を果たすことができるのかを考えるための特集であろう。
 レポートされているのは、北海道置戸町、北海道石狩市、青森県青森市、千葉県印西市、兵庫県洲本市、福岡県苅田町、いずれも、特徴ある図書館づくりがかつて進められたり、進められつつある図書館である。
 その中でも、苅田町立図書館の小川祐子氏の寄稿にある、「利用者にわざわざ足を運ばせる“何か”-それは、その環境に身を置きたいと思わせる空間の力ではないでしょうか。」という一文が、苅田の空間とその創立に携わった人々の想いを知るだけに印象に残った。

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