2001.7.11(Wed.)

 宮崎日日新聞の日南・串間面に、「日南市立図書館 利用率アップへ施設拡充」との記事。登録者数や貸出冊数など統計上の数字を挙げて利用の低迷を指摘し、原因に立地条件の悪さと電算システムの未整備を並べている。
 日南市では、県立日南病院跡地に「生涯学習センターまなびピア」を整備中(平成13年11月完成予定)で、延べ床面積2360㎡のうち472㎡を市立図書館の分館にすることにしているとのこと。合わせて、コンピュータシステムの導入も予定されているとのことだが、記事では検索が本館・分館で横断的にできても、実際の本の移動が伴わないと利用者に不便になることを指摘し、「本の情報や所在地、貸し出し状況を自宅などで事前に照会できる、高度なシステムの構築が欠かせない。」と結んでいる。
 確かに、コンピュータシステムも必要だが、日南市の場合、もっと根本的な問題から解決しないと、利用は向上しないと思われる。最も大切なのは「人」だと思うが、新しくできる施設に本館機能が位置づけられていないこと(生涯学習センターなのに)、サービス計画が提示されていないことなどを見ると、「ハコ」だけ作って「魂」のない図書館が増殖するだけのような気がしてならない。南那珂地区は、他の市町の図書館が頑張っているだけに、中心都市としての気概をもっと示して欲しい。

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