2002.3.22(Fri.)

 本日付け読売新聞の生活面に「子どもの読書奨励 中教審答申 図書館整備が先決 人も予算も足りない自治体」との見出しで松本由佳記者の署名記事。
 先頃出された中教審答申では、教養としての読書活動の推進がうたわれており、4月からは「総合的な学習の時間」が本格導入されるが、学校図書館や公共図書館の整備は遅れているという前提で、赤木かん子(児童評論家という紹介)のアドバイスで学校図書館のリニューアルを行い利用を増やしている東京都福生市立福生第二小学校の事例を紹介。
 全国学校図書館協議会の調査で専従の司書がいる学校図書館は小中学校で3割以下、1校当たりの年間図書購入費も小学校で47万円、中学校で71万円というお寒い現状も伝える。
 一方で、頼りにされるはずの公共図書館は、町村レベルで設置率が5割を切り、全国の公立図書館の2割は司書が一人もおらず、平均年間予算は1993年度の1,617万円をピークに減り続けているという現状もしっかりとレポート。
 そして記事は、日本図書館協会の松岡総務部長の「子どもの読書活動の推進をうたうなら、まず図書館の基盤整備を進めるべきだ」との言葉で締めくくる。

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