才津原さん

 職場で回覧されてきた国土交通省の広報誌「国土交通」2003年1月号(第56巻第1号)をパラパラとめくっていたら、滋賀県能登川町立図書館・博物館長の才津原さんが能登川の図書館・博物館のことを紹介した見開き2ページの記事に遭遇。まさかこんなところで才津原さんに出会おうとは。
 図書館誕生の背景、準備室設置や職員・予算の確保など、開館までの経緯、図書館の建築のこと、住民のための図書館の在り方がまとめられており、公共図書館の設置・運営を考える上で大変参考になる。ここで全文引用したいくらい。
 全国に約2,600ある公立図書館の現状について、菅原峻氏の「本物の図書館」(全体の5%ほど)、「図書館という看板の下がった役所」(半分以上)、「無料の貸本屋」(残りの70~80%)という分類を引き、行政組織上の図書館の位置づけ(図書費が一般会計の1%を超えているかどうか)が、地方分権への取り組みが住民自治、住民主権への本物の取り組みかどうかを見極めるリトマス試験紙となると締めくくっている。一般会計の1%という数字は、財政難の自治体が多い中ではなかなか厳しい数字だ。だからこそ、クリアできているところが「本物」なのだろうが。
 能登川町の図書館については当サイトの図書館探訪をご覧あれ。

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