偉いぞ戸村精肉本店!

 これまた本日付け宮崎日日新聞3面掲載の「そこが聞きたい」は、日南市にある戸村精肉本店社長の戸村吉守氏のインタービュー記事。
 戸村精肉本店は、焼肉用のタレで県内では知らぬ者はないほどだが、日南市を中心に、スーパーやレストラン、即売所、牧場などを幅広く経営している。

 社長の戸村氏は、1989年から37回に渡って、約8,300万円を、学校図書購入費を中心とする教育資金として、日南市、北郷町、南郷町などに寄付しており、それが今回のインタービューへとつながったもの。
 県内の企業が、利益の還元として教育関係、それも図書館関係費に寄付を続けているというのは、他にあまり例が無いのではないか。

 戸村氏は、自身の幼い頃に無性に本が読めなくても叶えられなかった体験があり、子ども達にはいろいろな本を読んで、社会人になった時に何らかのプラスになって欲しい、子どもの時にた本をくさん読んだという思い出を持って欲しいとの願いで、寄付を続けているとのこと。

 前項の宮原教授の論説にも、市民の寄付などの積極的な財政支援がこれからの図書館の発展に必要との言があったが、戸村氏の行為は、まさにこの実践である。
 自治体だけの図書館運営に限界がある中、もっと多くの企業等が、図書館の役割と意義に目を向けて欲しいと思う。

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