子本ネット総会

 県立図書館2階の研修ホールで開催された、「宮崎子どもと本をつなぐネットワーク(子本ネット)」の総会に行ってきた。

 今回は、遠く石川県から、「石川・学校図書館を考える会」の大西さんと、「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」の志村さんを招いて、「すべての子どもたちの豊かな育ちを願って -学校図書館-」と題した活動報告が行われた。

 石川県は、2006年度に公立小中学校の学校司書(常勤・専任・専門)が96人も配置されている。1995年度に松任市(現在の白山市)に学校司書が1名配置されて以降、着実に増え続けているという。

 学校司書がいて、子ども達に対してきちんと図書館の利用指導が行われ、教師からの要請を受けて授業の教材を用意する学校と、そうでない学校では、子ども達の学ぶ力に大きな差が出るという事実が、学校図書館に常勤・専任の司書を置く原動力になっているようだ。

 小学校での図書館の利用指導については、1年から6年までのカリキュラムがあり、その一部が白山学校図書館研究会の手により、下記サイトで動画入りで公開されている。素晴らしい試みだと思う。

  学校図書館 利用指導パッケージ (http://sl-hakusan.dyndns.biz/)

 かたや、我が宮崎県はと言うと、参加者席から、「県立高校には、95年に25~26人の専任・正規の職員がいたが、今年度は正規・専任・専門の司書は2人しかいない。」との報告があった。

 小中学校には学校司書の配置は無く、高校もこのような現状で、石川県から大きく引き離されている。この現状が、子ども達の学ぶ力の差となって現れている。
 学校の現場では、共通学力テストの点数が問題になっているが、学校図書館に人と資料を整備し、活性化することが、遠回りのようで、実は学力向上の近道なのかもしれない。

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