自転車で綾までサイクリングしたついでに、噂の蕎麦屋に行ってみようと思い立つ。
場所がわからないので、立ち寄った「綾てるは図書館」で尋ねると、予約なしで入れるかどうかを電話で問い合わせていただいた上に、ゼンリンの住宅地図で丁寧に教えていただく。有り難い限りである。
礼を述べて図書館を辞し、自転車を走らすこと3分。田んぼの中を走る農道に立つ看板に遭遇。その先には、路地の奥に1軒の民家。それも、今流行りの古民家などではない、その辺の家と何ら変わり無い民家。玄関は網戸になっていて、蕎麦屋らしき面影は皆無に等しい。
半信半疑で網戸を開け、声をかけると、中から中年の女性が出て来てたので、一人だけど大丈夫かと聞くと、「図書館から電話のあった…。」と聞かれ、大丈夫とのことで座敷に通される。
二間の部屋をつないだ座敷には、座卓が大小7つほど置かれ、先客が4組16名。
2人用の小さな座卓に座ると、メニューは無く、セットの説明を受ける。特製おろし蕎麦のセットで1260円とのことだが、温かい蕎麦かざるでもできるというので、ざるをオーダー。
それから待つこと約40分。オーダーが通ってから蕎麦を打っているのではないかと思わせる。蕎麦前もビールも無いので、おとなしく待つしかない。席に案内された時に一緒に出された新聞と観光みやざきが救い。
待ちに待ってようやく出て来たのが、上の写真のセット。これに蕎麦湯とデザートのコーヒーゼリーが付いて1050円。コストパフォーマンスは高い。
肝心の蕎麦は、つゆのバランスも良く、なかなか美味なのだが、わさびが練りワサビなのがいただけない。画竜点睛を欠く感じ。本わさびだと満足度が高かったのだが、残念。