TWILIGHT

今を遡ること30年ほど前の大学の頃に、学部同期の有志がコミュニケーション誌と称してボールペン原紙に輪転機を使ってわら半紙に印刷してホッチキス止めした小冊子「TWILIGHT」を作っていた。

旅行記だったり、エッセイみたいなのだったり、アジテーションだったり、それぞれが書きたいことを投稿して、多い時は週1の刊行ペースだったし、卒論などで忙しくなって数ヶ月間が空くこともあったけど、最終的に53号まで刊行されたから、なかなかのものだと思う。

私はメインの編集メンバーではなかったけど、製本手伝ったり、「お料理教室」と題して簡単なレシピを紹介したりしてた。

2年ほど前に、その全号を保管してた同窓生から、アーカイブするように依頼があり、小さめの段ボールに詰められたそれが送られてきたのだが、なかなかデジタル化する余裕がなくて、そのまま書棚の片隅に押し込まれていた。

ところが、先日、ふとした流れで「あれはどうなった?」という問いかけが、同期生のメーリングリスト(これも私が管理している)に流れ、いつまでもうやむやのままに終わらすことができなくなってしまった。

そこで、フラットベッドスキャナだと大変なので、スキャンスナップみたいなASF付きのスキャナが必要と返信したところ、それなら俺が持ってるから、PDFにするのは手伝うよという人間が3人も現れ、それならお願いするわってことで共同作業の流れになり、あれよあれよと言う間に作業が進んで、1ヶ月で全てのPDF化が終わってしまった。
さすがに、日頃からバリバリ働いている連中の能力は凄いね。これなら、もっと早く呼びかけしておけば良かった。

ファイルできたので、今は、同期生に配布すべくダウンロード用サイトを作ろうとしているとこ。

作業しながら読み返していると、30年前の青春の日々が懐かしく蘇るね。あまりの青さに恥ずかしくなったりもするけど、いろんなことを考えている奴らがいて、そんな奴らの影響を少しずつ受けながら、今の自分もあるのだろうなと思ったり。

既に鬼籍に入ってしまった仲間もいるけど、待ってろよみんな、もうすぐアーカイブ完成するぞ。仲間内だけの限定公開だけどね。

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