「あなたの知らない『冷や汁』の世界 in 串間」の翌日、串間市立図書館で開催された「ウィキペディアタウン in 串間」に参加してきました。
まずは、田原市中央図書館副館長の是住久美子さんから、「ウィキペディアを用いた地域情報の編集と発信」というテーマで、ウィキペディアタウンとは何か、具体的にどんなことをやりのかという概要を伺いました。
是住さんは、今年の3月まで京都府立図書館におられ 「オープンデータ京都実践会」の一員として、オープンデータソンやウィキペディアタウンなどのイベントを各地で行ってこられた、この道の第一人者です。
続いて、是住さんもおられた「オープンデータ京都実践会」に所属されているウィキペディアンのMiya.mさんが、「Wikipediaの書き方」と題して、その作法を説明。
要は、中立的な観点で、著作権にくれぐれも配慮して、何らかの出典を元に書くこと、コピペは絶対にしないことが大事とのこと。
講師お二人のお話で概略を掴んだ跡、参加者全員で貸切バスに乗り込み、最初の目的地である串間神社に移動。
ここで、地元の郷土史家の方のお話を伺い、それぞれにWikipediaに掲載するための写真を撮影。
彦火火出見尊(山幸彦)を祀るこの神社は、創建年代不明ながら、古くからの由緒が伝わっており、現在地は前方後円墳の上とのお話も。
今の社殿は、1989(平成元)年に再建されたものですが、なかなかにフォトジェニックで、皆さんの撮影にも熱が入っていました。
続いて、次の目的地、旧吉松家住宅へ移動。
1919(大正8)年に上棟した豪商の大邸宅で、2008(平成20)年には重要文化財に指定されているのですが、その広さと贅を尽くした材料、部屋ごとに異なる意匠に圧倒されました。
ここもまたフォトジェニックな場所が満載で、カメラをもってあちこち撮り回りました。
旧吉松家住宅の広間でお弁当をいただいた後、串間市立図書館に戻って、いよいよWikipediaに書き込む作業。
3班に分かれて、それぞれ、串間神社、旧吉松家住宅、串間市の項目を編集することとなり、串間市立図書館にある文献を使って調べる人、撮影してきた写真をウィキメディア・コモンズにアップロードする人など、手分けして取り組みました。
私は、旧吉松家住宅のグループに入り、トップに表示される外観画像をアップロードしたり、「玄関板戸絵」の項目を新たに作ったりしました。
いろいろと記述を追加したかった部分もあるのですが、基本的にエビデンスがしっかりした参照元を明示できることしか書けないので、現地で説明を受けたことをそのまま書くという訳にもいかず、ついつい遠慮がちになってしまいました。
串間神社のグループも、記述を追加したのは良いのですが、「概要」の部分の記述が後から著作権侵害の可能性を指摘され、暫定的に当該部分が非表示の扱いになっています。
今回、編集した項目へのリンクは以下のとおり。
– 串間市
– 串間神社
– 旧吉松家住宅
Wikipediaの編集のやり方はだいたい理解できましたし、同様のイベントを行う場合の課題もわかったので、今後、県内でウィキペディアタウンを行う場合は、ウィキペディアンの一員としてお手伝いできると良いなと思います。