本日付け朝日新聞の宮崎面に、「にぎわう学校図書館 宮崎市が読書活動推進計画スタート」と題する記事掲載。
宮崎南小学校の図書室の模様を、同校で「読書活動アシスタント」として活動する興梠麻美子さんのコメントとともに、写真入りで紹介している。
記事によれば、宮崎市は九州一の教育創造活動都市を目指し、4月から5カ年計画の「こども読書推進計画」をスタート。読書活動アシスタントは、同計画の今年度の目玉で、今年度予算に2,900万円を計上、4月から市内の小中学校全69校に1人ずつ配置している。
アシスタントの勤務は1日2時間半だが、図書を使った総合学習の授業をしたり、図書室のテーブルクロスを手作りしたりと、活動範囲は学校でまちまちらしい。時間が足りないため、PTAが残業代を賄っている学校もあるということも伝えられている。
宮崎市が学校での読書環境整備に力を入れる理由は、県が県内の全公立学校を対象に昨年行った読書量調査にあり、1人当たり1ヶ月の平均読書冊数(小学校全学年平均)は、県が10.5冊だったのに対し、宮崎市は7.9冊と大きく下回っていたらしい。
記事の中で、市教委の「学校だけでなく、幼い頃からの家庭での読書習慣が重要。親子で読書する時間を作ってほしい」というコメントが伝えられているが、そう思うのであれば、学校図書館だけではなく、公立図書館の充実と学校図書館との連携が重要なのではないか。
読書活動アシスタントの導入は、これまで手薄だった学校図書館を活性化する手段として評価したいが、それとともに、学校図書館の施設・設備、運営体制、資料数などなど、充実させるべき点は数多い。
ゆりかごから墓場まで、一貫した図書館政策の樹立を宮崎市には期待したい。