本日付けの宮崎日日新聞に、宮崎県立図書館が「環境関連資料を充実 本年度中に3000冊購入予定」との記事。本年度から自然環境に関する資料収集に力を入れ、「みどりの図書館づくり」を目指すとのこと。
図書館のエントランスホールで7月1日まで開催中の特別展「みどりの図書展」に関連した記事だが、気になるのは記事が「『将来的には県立ではなく、みどりの図書館と呼ばれるようになりたい』と話している。」と結ばれている点。誰が話しているのかは書かれていないが、本当にそう言った人間がいるのかな?。
図書館が特定の分野の資料の収集に力を入れるのは別に悪いことではなく、環境分野は利用者の関心も高く継続した資料収集が必要だろうから、それは良いのだが、県立図書館には県立としての役割があるはずで、それを十分に果たさないままに専門分野の図書館になることはないだろう。市町村立図書館の職員がこの記事を見てどう思うのかな?。本年度3000冊の特別購入をやる予算がついていたっけ?。ただでさえ資料費が少ないのに、ちょっと心配。
同じことをやるのにも、博物館、公設試験場、市町村立図書館などとの分担収集・保存の取り決めや、民間の機関・団体、県民を巻き込んだ「みどりの図書館」のコンセプトづくりなどやりようがあっただろうに。
「みどりの図書館」に関する県立図書館の公式発表は下記のアドレスにある。http://www.lib.pref.miyazaki.jp/midori/index.html