本日付け宮崎日日新聞の社会面に、「夏休みも残りわずか… 最後の日曜にぎわう」との見出しの記事があり、県立図書館についても、「宿題を抱えた中高生で朝から席が埋まった」と記されている。
毎年のことながら、この時期になると同様の報道が新聞やテレビでなされる。風物詩といえばそうなのだが、図書館側から見れば、「図書館は宿題をするための施設なのか?」と苦言の一つも呈したくなる。
公共図書館の役割を議論する中で、図書館資料を使わない学生の自習のためのテーブルと椅子の提供の是非については、過去、様々な場所・場面で語られていることだが、どうにも社会の要請としては、この種の利用について図書館がその任を担うことに肯定的であるようだ。中高生に席を占拠されて、図書館が利用できなかった利用者の不満が報道されることはまずない。
しかし、こういう役割を図書館が担わなければならない理由は、どこを探しても見あたらない。他に適当な施設が存在しないから、図書館がターゲットになっているだけのこと。社会的な要請があり、住民が公費負担を良しとするのであれば、公立の自習館を別途作っても良いと思うのだが、どうだろう?。