29日に行われた門川町の町立図書館の起工式で、計画に反対する住民グループのメンバーらが式典会場周辺で抗議行動を行ったとの記事が、宮崎日日新聞、朝日新聞、毎日新聞に掲載。住民と町職員の小競り合いになる場面もあったらしいので、かなり激しい抗議行動だったようだ。
反対しているのは、宮崎日日新聞の記事では「住民投票条例を進める会」(水永利明代表)とあるが、毎日新聞の記事では「いい図書館をつくる会」(山崎珠枝代表)とあり、朝日新聞は特定の団体名を出さずに、ひとりの主婦(記名あり)の発言を記している。
反対の趣旨は、建設予定地が高台にあって自転車や車椅子での来館に支障があることや、周辺に国道や県道が平行して走り、交通量が多いために利用者が事故に遭う危険があることなどらしい。
高台にある図書館は珍しくはないし、交通量の多い交差点に面した図書館もなくはないだろう(両方が組み合わさった図書館については知らないが…)。一番の問題は、図書館建設が表明されてから、ここに至るまでの行政と住民との計画共有のプロセスにあるのではないかと思う。新聞記事によると、町長が図書館建設を打ち出したのが昨年3月の町議会、同年9月には用地取得費等が補正計上されているので、その時点で既に建設予定地は決定されていたことになる。図書館のサービス計画が入念に検討され、住民にも周知された上で、予定地や施設規模、サービス内容が決定されたのかは疑問。
工事差し止め訴訟も予定されているらしく、この問題はもう少しもめそう。やれやれ。