2001.11.15(Thu.)

 11月14日付け宮崎日日新聞の社会面に、「『まちの古本屋』ピンチ」という見出しの記事。「新古書店」と呼ばれる郊外型の古書店が相次いでオープンし、従来の古書店が苦戦を強いられているとの内容。写真が掲載されている橘通5丁目の「橋本古書店」は、昔、中・高校生の小遣いの少ない時代に通って、読書欲を満足させるためにお世話になったところなので感慨深い。
 そういえば、最近はまちの古本屋に行かなくなった。記事で取り上げられている新古書店にも滅多に行かないけれど(最近はインターネットで発注して書店から配達して貰うことが多い)、駐車場があって、店内が広くてきれいだし、薄利多売で意外な掘り出し物が安価にあったりするので、お客が新古書店に流れのは仕方のないところ。
 目利きの店主がいて、本が天井に届くまで堆く積まれ、ちょっと妖しげな雰囲気もあった古書店は、歴史的価値のある資料の保存・流通などに果たしてきた役割は大きい。本が消耗品になってしまって、時代の流れの中で仕方がないのかもしれないけれど、このまま埋もれてゆくのは少し寂しい気がする。

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