2002.4.8(Mon.)

 4月7日付け日本経済新聞ファミリー経済面のコラム「エコノ探偵団」に「本屋さん苦境 背景に何が?」と題する記事。
 書店経営は、100坪以上の大型店の売り上げは前年比プラスか横ばいだが、それ以下の書店は前年比マイナスが続く。その理由として、消費不況やインターネットや携帯電話などの新しいメディアの成長、新古書店の急成長、コンビニによる雑誌販売に加えて、出版点数の急増を挙げる。2001年の新刊点数は約7万点で10年前の7割増。小さな書店は全部を並べられずに短期間で返本するため、消費者は必然的に大型店を利用するようになる。
 加えて、公立図書館の資料費の削減も背景にあると分析する。中小の書店や専門書の出版社にとって、図書館は確実な売り上げの見込める固定客だったが、自治体の財政難によって図書館の資料費が削減され、購入点数・単価が下がったことが書店や出版社に影響を与えているとのこと。

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