患者図書館は心に効く

 本日付け日本経済新聞の文化面に、「患者図書館は心に効く」と題した菊池佑(きくち・ゆう=日本病院患者図書館協会会長)の署名記事掲載。

 菊池氏は、1969(昭44)年に図書館短期大学に入学し、そこの教科書で「欧米では病院に入院患者のための図書館が普及しているが、日本の数カ所程度だ」という記述に触れ、その後、独学で勉強し、74(昭49)年に日本病院図書館研究会(現・日本病院患者図書館協会)を設立したとのこと。
 私立図書館で司書として働く傍ら、病院の実態調査、欧米の事例の視察調査と紹介を進めつつ、77(昭52)年から小児科病院での読み聞かせや紙芝居のボランティア活動を開始。
 その後の地道な活動が認められて、99(平11)年に静岡県庁から県立がんセンターを作る際の患者図書館設置について意見を求められ、その縁でそのまま2002(平14)年に患者向け図書館専任図書第1号になったとのこと。

 信念を持ち続けることが大切であることを改めて教えてくれる、非常に勇気づけられた記事だった。

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