最後のチャンスかもしれない

本日(2019年9月13日)付け宮崎日日新聞の県央面に、宮崎市が橘通東2丁目の市有地について、活用する事業者を公募するとの記事が掲載されていました。
現在、諸塚村と延岡市北浦町のアンテナショップ「ふるさと物産館 海幸・山幸」や駐輪場などがある、橘通りに面した1,041平米の土地です。

記事によると、市側は「今年1~2月、活用の可能性に探るため5事業者と面談。飲食や物販、オフィス、高齢者住宅などが入居する高層複合ビル建設や1、2階建てのチャレンジショップなど実現可能性が高いとみられる提案があり、事業化を目指せると判断し公募を決めた。」とのこと。

橘通3丁目の、今は「みやざきアートセンター」が建っている土地の活用の時も主張したのですが、これは、マチナカから消えてしまった図書館の機能を再び取り戻すチャンスではないかと思うのですよね。それも、今回が最後になるかもしれない。

昨年、都城市立図書館が、中心市街地の再開発の一環でmallmallとしてマチナカに移転してきて、全国から注目を集めるほどの成功を収めていることからもわかるように、公共図書館は集客の装置として有効なんですよ。
もちろん、造れば良いというものではなくて、成功するためにはそれなりのやり方はありますけどね。

複合ビルで構わないので、ショップやオフィスなどとともに、市立図書館の分館機能を是非ともここに入れていただきたい。規模的には、花山手にある今の市立図書館が中央館になるでしょうから。
これからの中心市街地のあり方を見据えて、情報の受発信のハブとなる図書館とカフェを1階に配置し。2階から上はオフィスやテナントとして利用する計画だと嬉しいのです。

しかし、宮崎市役所はおそらく全くそんなことは考えていなくて、事業者に丸投げすればOKと安易に考えているはず。
でも、うまく絵を描いてあげれば、大金かけてアリーナを造るよりも絶対に安定的に集客できて、周辺への波及効果もあると思うのですよね。
そのためにも、事業者に丸投げで「良い案持ってきて!」というスタンスではなくて、「こういう街づくりしたいからこういう機能は入れてね」っていうコミュニケーションがまず必要なんですよね。今からでも遅くないので、公募要件をちゃんと作って欲しいなぁ。

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