新しき村

新しき村遠景

 牧水公園を引き払って、車は一路、木城町へ。
 広域農道から石河内へ道を取り、峠を越えると眼下に眺望の開ける場所に出る。見下ろすと、眼下には蛇行する小丸川の流れに抱かれるように、武者小路実篤の開いた理想郷「新しき村」が見える。
 周囲の状況は多少変わってはいるが、ここからのこの光景は、おそらく大正時代に武者小路が目にしたものと大差ないはず。「村」には、今も人が住み、耕作を行っている。
 宮崎市方面からの道は、トンネルが抜けてきれいに整備されたので、意図して離合の難しい山道を抜けなければ、この光景には出会えないのだが、いつ見てもこの風景は美しいと思う。

Translate »