宮崎出張の旅のお供に持って行って、往復の飛行機の中で読了したのがこれ。
『図書館戦争』に始まる有川浩の図書館シリーズ第4巻にして完結編。
いきなり9.11テロによる貿易センタービル突入とトム・クランシーの『日米開戦』の関係を思い起こさせるような事件からスタートし、テロに影響を与えたとされる小説の著者を予防拘禁しようとする良化機関と、その身を守ろうとする図書隊との攻防が描かれる。
登場人物達の恋愛模様を絡めながらも、スリリングな展開は前3作と変わらず、最後の逃避行を経て、国家権力による検閲を終焉に向かわせる筋立てはなかなかと言えよう。うまい具合に落ち着いた感じがする。
ところで、巻かれていた帯を見ると、このシリーズ、白泉社の『LaLa』(懐かしい!)と月刊コミック『電撃大王』でコミカライズされて連載中で、来年にはTVアニメ化も決定しているらしい。
う~む、『LaLa』は25年ほど前には毎月購読していたのだが、今となっては手を出し辛い。『電撃大王』もな~。アニメ化されたら録画することであろうか。