嵐の週末

台風の被害が深刻なので、本来なら週末はボランティアにとも考えたが、息子の中学の体育祭が土曜日に行われることになっていて、飛行機も手配済みだったので、金曜の最終便で浦安へ。

 娘が練習中に左足のふくらはぎの肉離れを起こしたと聞いていたので心配だったが、金曜の夜に会ってみると、とりあえずは歩けていたので、さほど重傷では無さそう。
 しかし、本番まであと1ヶ月も無いのに怪我をさせるなんて、コーチは何をやっているんだ。選手の体調管理もできていないようでは、先行きは不安だらけ。成果はコーチのもの、失敗は選手のせいにされるのだから、選手は損するばかりではないか。
 今更怒ってみても仕方ないので、娘には石田衣良の「骨音 池袋ウエストゲートパークIII」(文春文庫)「赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝」(徳間文庫)を渡す。

 昨日の土曜日は晴天に恵まれ、息子の体育祭の見学に。
 最初の出場種目のクラス対抗リレー(クラス全員出走)で、足に障害がある息子は1位に半周の差をつけられて最下位でバトンを繋いだが、後の仲間達が頑張ってくれて徐々に順位を上げ、最後は2位でゴール。なかなか感動させてくれた。
 残りの種目も、息子は息子なりに頑張ってくれて、クラスの仲間達も応援してくれたり、手助けしてくれたりしてくれていた。感謝、感謝。
 帰宅した息子は、日焼けで真っ赤っか。水風呂で身体を冷やし、食事もそこそこに、疲れ果てて早く寝た。

 今日は、朝から新体操クラブ団体選手権が開催される千葉ポートアリーナへ荷物運び。
 怪我をしている娘がエキシビションで演技するのかどうかが気になったので、会場ですれ違ったときに聞いたら、出るとのこと。
 しかし出番は夕方6時過ぎとのことで、結局見ないまま会場を後にして息子の待つ浦安へ戻り、全日空の最終便に乗るために、大雨洪水警報の中をバスで羽田へ。

 宮崎行き最終便は、使用機材の故障とかで機材と搭乗口が振り替えになり、出発がいつもより30分ほど遅れるトラブル。
 やっと飛んでくれて機中で寝ていたら、隣に座った客が、その後ろに座った客と座席のリクライニングのことで口論に。
 後ろの客は大柄で恰幅の良い(端的に言えば太った)男性だったのだが、前の客(私の隣)が倒した座席の背が足に当たって苦しかったのか痛かったのか、CAを呼んだのだろう。
 CAが隣の客に飲み物のサービスを開始するから背もたれを起こしてくれという声で目が覚めて、何事か前後でやり取りしているなと思ったら、後ろの客が急に激昂して騒ぎ出し、謝れ、謝らぬで、子どもの喧嘩みたいな状態になってしまった。酒でも入っていたのかな。
 CAが後ろの客をなだめ、隣の客はとりあえず前方の空いている席に避難して、とりあえずはその場を納めたが、後ろの客の怒りは収まらず、「あいつは許さねぇ」とか「逃がさねぇ」とかブツブツ言っていた。CAが通りがかる度ににこやかに話しかけてなだめようとしたが、結局到着まで怒りは収まらなかったみたいで、空港到着後にも突っかかっていた。航空会社の男性職員が2人ほどいたので、双方から事情聴取ということになったのかな。やれやれ。

『自閉症の子を持って』書影

 嵐の週末の今回の旅のお供は、武部隆著「自閉症の子を持って」(新潮新書)。同じ苦労をする親として、共感すること、教えられること多し。

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