カーリルローカルが凄い

 カーリルってのは、全国の図書館の蔵書情報と貸出状況を検索できるサイトで、自分の好みの図書館を検索対象に設定できるので、今住んでいる浦安市の図書館を分館も含めて全部検索対象にして使っている。
 検索対象は市町村別や大学別など5つまで設定しておくことができるので、千葉県立国立国会図書館、勤務先のある渋谷区の図書館などを加えることも可能だが、そこまでは必要ないので、今は浦安市立図書館だけで運用している。
 カーリルはアマゾンにも連動していて、検索した本の表紙イメージを表示してくれるし、図書館に所蔵のない本も表示してくれる上に、現在貸出可能かどうかまで一覧でわかるようになっている。
 検索では、同じ著者やジャンルの関連する資料まで拾ってくれるのは好みが分かれるところであるが、そこまで余計なことをしても、検索のスピードはかなり速いのは驚き。
 無味乾燥な公共図書館の検索のインターフェイスと比べ、カーリルのそれはポップで明るく、楽しく使えるのもいい。

 このカーリルが、これまでカーリルで提供していたISBNのある書籍の所蔵情報に加え、地域資料や行政資料・映像資料など図書館の所蔵するすべての資料に対応したカーリルローカルという新しいサービスを始めた。これがなかなかの優れものなのだ。

 このカーリルローカルを使うと、5館以上の横断検索も可能なため、例えば宮崎県内の図書館全てを横断的に検索することが簡単にできる。
 前述のように地域資料や行政資料も検索の対象になっているため、図書館のレファレンスの窓口でも職員が自分用のツールとして使うことができるほどだ。自館にない資料の相互貸借先を探すのに、これほど便利なツールはこれまで無かったのではないか?

 さらに、マイ・カスタム検索で、検索の対象となる図書館を自分の好みでカスタマイズできるようになっている。これを使えば、浦安に住んで渋谷区代々木で働いている私が、途中下車して立ち寄ることの出来る図書館を対象にした検索のページを作れるようになるのだ。

 そして、このカスタム検索は一般にも公開できるようになっていて、既に「京王線沿線7市図書館」だの「」といったカスタム検索が公開されている。中には、「プロ野球本拠地のある街」とか「Jリーグのクラブがある街」といった、実際に使う場面があるのかどうかわからないカスタムもあるけど、いろいろな選択が可能だということだ。

 しかもこの検索、複数館を横断的に対象にする割には、結果が出るのがかなり早い。どういう仕組みになっているのか、こんどその筋のプロに聞いてみよう。

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