栗原達男写真展「名作ひとり旅」

 午前中、居室に掃除機をかけ、Web版「みやざきの自然」9号の入力作業。

 昼食後、写真家の芥川仁さんから案内メールをもらっていた栗原達男写真展「名作ひとり旅」を県立美術館に見に行く。
 宮崎在住を決めた栗原さんが、森鴎外の「舞姫」やヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」など世界文学の名作15作品をモチーフに、その舞台となった場所で撮った写真127点を展示。栗原さんの解説とともに、その文学作品に関する著名人のエッセイも文字パネルで展示してあり、なかなか面白かった。もう30年近く前に読んだ作品ばかりだが、もう一度読みたくなった。
 メインギャラリーではナポレオン展もやっていたのだが、時間が無いので今回はパスし、同じ写真展の附属イベントとして開催される「写真家栗原達男さんとソニー会長出井伸之さんの対談」を聞くために宮日会館に向かう。
 栗原さんと出井さんとは、早稲田大学の写真部に同じ時代に在席した写友だそうで、出井さんが2学年上の小澤征爾さんとカルテットを組んでいたことなど学生時代の秘話から、今の国際情勢や政治と経済の話など、多様な話が展開された。
 出井さんは、終始厳しい表情ながらも、時折脱線しがちになる話をうまく仕切りつつ、旧友の仕事に新しい方向を与えるべくアジテートし、豊かな経験と交友の中から培われた話を紡いでくあたりは、さすがに国際企業ソニー・グループ束ねるだけのことはあると感じた。

 なかなか有意義な時間を過ごすきっかけを与えてくれた芥川さんのメールに感謝。

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