障害者スポーツ大会の仕事を終えて、「宮崎子どもと本をつなぐネットワーク」の総会が開催されている県立図書館に直行。
ところが、芸術劇場では国際室内音楽祭が、美術館ではエジプト展が開催中で、文化公園の駐車場は満杯で車の列ができている状態。
仕方がないので、宮崎神宮の参拝者駐車場に回るも、ここは16時までしか使えないとのこと。せめて17時まで置かせてくれ~と思いながらも、とりあえず駐車して県立図書館2階の研修ホールへ。
既に鹿児島国際大学短期大学部助教授の種村エイ子さんの講演が始まっていて、最後部の席で途中から聞く羽目に。
種村さんは、全国の小・中・高校を訪問し、ブックトークの手法を用いて死と生を伝える出前授業の「いのちの授業」で全国的に有名だが、本業は図書館学であり、鹿児島で図書館司書の養成をされている。
講演の内容は、前半を聞いていないのと、車を移動させるので16時頃にちょっと抜けたりしたので、ちゃんと聞けなかった。鹿児島県の公共図書館や学校図書館の状況を中心とした写真を貼り込んだパワーポイントを使って、子どもの本を取り巻く図書館の現状と課題を2時間に渡って講演いただいたようだ。
種村さんとは実に久しぶりにお会いしたので、講演後にお声をかけたら、この徒然日記も時々ご覧いただいているとのことで、近著の「学習権を支える図書館」(南方新社)をいただいた。心して読まなければ。
種村さんに挨拶の後、宮崎市立図書館について記事を書きたいという宮崎日日新聞の記者さんからコメントを求められた。
図書館は建物ではなくてサービス提供という機能なのだが、
(1) 宮崎市立図書館の現状は、施設配置を含めて市民全体に等しくサービスを提供できておらず、市町村合併によって更に格差が広がっていること、
(2) 運営をボランティアに頼っているがために、提供されるサービスも不十分であり、利用者が求める資料がコンピュータ検索して自館に無ければ、「無い」の一言で終わってしまって広がりがないこと、
(3) 施設の不足を補うために移動図書館車(BM)を活用すべきだが、宮崎市の「みどり号」は、登録された団体等を巡回するだけで、誰でもが利用できる移動図書館にはなっておらず、それには、ボランティアまかせで主体性のない行政の姿勢があること、
などをお話ししたが、果たしてどのような記事にまとまるのやら。