アジョシ

 久しぶりに平日休みで自分の時間が取れたので、シネマイクスピアリに映画を観に行った。
 プールにも行くつもりだったので、数ある午前中の初回上映の中から選んだのが、「アジョシ」。

 特に下調べした訳でもなく、半分は消去法で選んだようなものだったが、結論から言うと、いや~良かった。

 R15指定だし、暴力的でグロいシーンもあるから、誰にでもお勧めできる作品ではないかもしれないが、個人的にはツボにはまる映画だった。

 妻と子どもの死という喪失を抱えながらひっそりと生きていた元韓国軍特殊部隊員のテシクが、犯罪組織にさらわれた隣家の少女ソミを助けようと、単身で闘いの場に向かう。
 本来、無関係なはずの彼が、何故にそこまでと思うのだが、闘うことを徹底的に教え込まれた男の本能と喪失の痛みが、彼を突き動かす。
 孤独に生きるテシクと、同じく孤独に生きることを強いられることとなったソミの心の交流が泣かせる。

 アクションシーンはスピーディーでスタイリッシュだし、主役のウォンビンの鍛えられた肉体がまた凄い。彼は、スタントなしでこの撮影を乗り切ったらしい。
 これ観たら、男は身体鍛えとかなきゃと思うよね。だから、見終わってプール行って泳いだ。久しぶりだったので思うようには泳げなかったけどね。

 男が見るべき男の映画。こういう骨太の映画が、最近の邦画にはないのが残念。

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