世界への切符

昨日行われた娘の試合、新聞等で報道されているので既にご存知の方も多いとは思いますが、無事に首位通過で9月に三重県で行われる世界選手権の切符を手にしました。

しかし、会場で行われた公開記者会見で娘が話したように、決して「無事」ではなく、大会2週間前に肋骨を傷め、古傷の背中や足首など満身創痍の状態で試合に臨まなければならなかったので、娘にしては珍しく、試合前日に母親に弱気な言葉を漏らしていました。

妻は心配で眠れなかったと言っていましたが、私はそこまで心配はせず、それでも不安を少し抱えながらの観戦でした。
案の定、いつものようなオーラを感じることのできない演技で点数は伸びませんでしたが、それでも全種目首位と意地を見せる所が、我が娘ながら素晴らしいと思いました。
試合後、高校までコーチとしてお世話になった先生に、「あの状態で、よくここまでやりましたね。」と声をかけられた時には、不覚にも涙をこぼしそうになってしまいました。

代表4番手に選ばれた選手の選考を正当化するために開かれたとしか思えない試合で、これまでずっと選手選考では虐げられてきた娘としては、協会の理不尽とも思える思惑に対する怒りみたいなものがあって、演技で見返してやる、圧倒的に勝ちたいという強い思いが、逆に自分の身体を痛めつけることになってしまっているのではないかと思えるので、勝利も素直には喜べません。

しかし、これで3度目の世界選手権。最初は4番手+団体、2年前が3番手で出場して悔しい想いもしてきているので、1番手として出場する今回に賭けるものは大きいのでしょう。世界でもほんの数名しかできない技に挑戦しようとしています。

しばらく安静にして身体を休めると良いのですが、10月まで毎月大きな大会が続くので、なかなかそれもままなりません。
皆さん、応援してください。応援が、何より選手の力になります。

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