今朝、県の東京事務所の人から、2時間ドラマ「裸の大将 南国・宮崎編」の収録でエキストラに急遽欠員が出たので代わりに出てくれ、と電話があり、それはお困りでしょうと引き受けることに。
仕事の調整をして、指示されたとおりに(昭和30年代という設定なので)地味めなスーツを着て、眼鏡も最近買い換えた今風のではなくて、前の無難なやつにし、髪はワックスで立たせたりなどせずに、雨の中を「椿山荘」の隣にある「蕉雨園」へ。
それにしても、江戸川橋の駅から結構遠い。
現場に着くと、既に撮影隊がスタンバッていて、山下清役のドランクドラゴン・塚地ちゃんの姿も。
日南市飫肥で開かれる武道大会に招いた武道家を地元の面々が料亭でもてなすことになったのだが、どういう訳か山下清をその武道家と誤認して酒宴に招いたという設定で、一連のロケは現地の飫肥で終了し、残された料亭での場面だけを東京で撮影することになったらしい。
私の役は、20人ほどいる地元の武道愛好家のうちの一人ということで、酒宴の末席を汚している。
一同を束ねるのは、市会議員の某氏で、これは俳優のきたろうが演じている。
きたろうの次に控えるのが酒井敏也で、その次が遠山俊也という「としや」つながり。この3人にはセリフがあり、それ以外は助監督の言うままに動くだけ。
私と、もう一人県の東京事務所の職員以外は、みんなエキストラ専門の俳優さんみたいで、特に指示もされないのに、それぞれ小芝居を打っていた。いや~、なかなかのものだ。
酒宴なので、目の前の膳にはちゃんと向付け、煮物(筑前煮)、焼き物(ブリ塩焼)、茶碗蒸し、汁物(椀だけで中は空っぽ)といった料理が置かれているが、どれも冷え切っていた。でも、味はなかなか良かった。
銚子もそれぞれの膳に1本ずつ用意されているが、中身は水。こればっかりはね。
ただし、山下清役の塚地ちゃんだけは、ひたすら食べることになるので、暖かいものがその都度用意されていたみたい。同じシーンをカットを変えて何度も撮るので、食べる役は結構大変。彼は、おにぎりを何個食べたのだろう。
撮影は、約2時間で無事終了。初めての体験は、あっという間に終わってしまった。それにしても、普段テレビで見るドラマの裏側で、あれだけたくさんのスタッフが動いているのだな。照明さんとか、本当に「職人」って感じで、ぴりっとした仕事をしてた。
当の自分は、折角眼鏡を変えてまで臨んだのに、眼鏡の人は全員はずすように指示が出て、自分でもあまり見ることのない素顔で出てたし、本当に端っこだったので、映っているかどうかははなはだ疑問。
放映日も聞かなかったけど、たぶん3月終わりから4月頭の番組改編期のゴールデンタイムでの2時間スペシャルだろうから、その時には録画して観なければ。
どういう具合に出来上がっているか、こうご期待!