一昨日、日本経済新聞に掲載されたマイクロ図書館の記事を紹介したが、その中に出てくる「まちライブラリー」は、今のところ宮崎県内には唯一、都城市に存在している。
その名も「まちライブラリー@金海堂」。リアルな本屋さん、「都城金海堂 本店」の中にある珍しいライブラリーなのだ。
図書館の中にある本屋さんを運営する会社のことが最近ちょっと話題になっているが、こちらは、本屋さんの中にあるマイクロ図書館。逆を行っている。
それ以外の宮崎県内のマイクロ・ライブラリーについては、情報が無いのでよくわからないのだけど、実は私もマイクロ・ライブラリーづくりにチャレンジしていることは、以前に
「リブライズを使ってリアルにマイクロライブラリを作ってみることにした」
でお伝えしたとおり。
そして、私が参画している「宮崎てげてげ通信」と「ラディッシュセブン」の共同プロジェクトという形で、「テゲツー!ライブラリ」を、カリーノ地下1階にある「Ascente(アシェンテ)」の一角に開設する運びとなった。
現在の蔵書は、私の本棚にあった122冊で、全てに「賽子図書館」の蔵書印が押されている。
しかし、海外ミステリーを中心とした私の好みと、「Ascente」の女性を中心とした客層とはどうにもマッチしていないように感じられて、今のところこの試みは成功しているとは言えない。
しかしこれは、家の中に眠っている個人の蔵書を、街中で人目に触れる形で公開するとどうなるのかという実験だと思っている。
本を管理するための仕組みは、「リブライズ」という、いわゆるSaaSを使っていて、Facebookアカウントがあれば、貸出も可能だ。
ちょっとした場所さえあれば、こうして誰でも簡単に図書館ぽいサービスを始めることができることを見せることで、書店の消滅や図書館の郊外移転などで街中から消えてしまった本を、再び街中に取り戻せないかと考えている。
こうしたマイクロ・ライブラリーが、中心市街地のあちこちにできて、しかもその蔵書がいろいろなテーマでバラエティ豊かに構成されていて、全体として街中の図書館として機能すると、賑わいも少しずつ取り戻せるのではないだろうか。