空き缶アルコールストーブを作る

潰したの空き缶

家で缶ビールとか缶酎ハイを飲むとアルミの空き缶が出るので、溜まってから資源ゴミとして出すことになるのですが、時々、これを有効利用して何か作れないかなと思う時があります。

アルコールストーブNo.2

そういう時は、昔BE-PALで読んだ、空き缶で作るアルコールストーブを作ってきました。
詳しくは、下の参考文献(PDFファイル)を参照ください。

【参考文献】
空き缶アルコールストーブをつくろう(BE-PAL 2006年12月号)

実は、宮崎で独り暮らしするようになって、1年に1個のペースでこれまで3個作ってきたのですが、なんかデザイン的にしっくり来ないんですよ。

それはなぜかと言うと、缶を途中で切っているので、模様や文字が中途半端に残っていて、「お酒」という文字が妙に目立ってしまったりとかしてるからだと思うわけです。

そこで、これをなんとかしてやろうと、4個目を作成することにしました。

アルコールストーブ(LOT No.4)を作る

2個の空き缶

まずは、同じサイズの空き缶を2個用意します。
今回は、「KIRIN BITTERS ほろにがレモンライム」にしましたが、別にビールでも酎ハイでも何でも構いません。
ただ、ダイヤモンドカットの施されたものは向かないと思うので、避けた方が無難です。

塗装を削り取る

それぞれの缶の底の方を使うので、下から3cmほどの塗装を落とします。
ホームセンターで1000番と2000番の紙やすり(耐水)を買ってきて、水つけながら根気よく削りました。

パーツに切り分ける

塗装が全部落ちたら、寸法どおりにパーツに切り分けます。
寸法は、上記のPDFファイルに書かれてますので、作りたい人は参考に。

組上げる

パーツを組み上げるとこうなります。
缶の直径が同じなので、上下を重ねるのはかなり難しいです。
根気とコツが必要で、4個目にしてもまだまだうまく行かないです。

本体に燃焼用の穴を開ける

組み上がった、上部に燃焼用の穴を開けていきます。
押しピンの太さがちょうどいいので、こういう押しピンを使って、24個の穴を均等に開けます。

24個の穴が開いた

ちょっと力が要りますが、コツコツとやって、無事に24個の穴が開きました。
これで、ストーブの部分は完成です。

しかし、これだと上の物が載せられないので、別に五徳を作ります。

五徳を作る

アルミ板に五徳の図を書く

五徳には、0.5mm厚のアルミ板を使います。
ホームセンターでいろんな厚みのアルミ板を売っているので、買ってきます。
05mmより薄いと強度が足りないし、これが1mmになると切るのが大変になるので、せいぜい0.7mmくらいまでにしておいた方が無難だと思います。

アルミ板の上に設計図どおりに千枚通しで直接切り取り線を書いて行きます。

五徳のパーツを切り出す

0.5mmのアルミ板ならキッチンはさみでも切れますが、正確に切るのが難しいのと、切る時にねじれてゆがむので、切り取り線の上を大きめのカッターナイフで根気よく何回も引いて、その線の部分を折り曲げるときれいに切れます。

鋭角な部分が多いので、指を切らないように要注意。
切り終わったら、工作用の小さなやすりでケバ取りすると、多少は安全になります。

五徳完成

2枚のパーツを十字に交差させたら、これで五徳完成。

完成

五徳をアルコールストーブの上にセットして、4個目が完成しました。
パーツの組み合わせが今ひとつ満足できていませんが、塗装を落として銀色一色になったので、ちょっと格好いいです。

燃焼実験

燃焼中の青い炎

完成したので、きちんと燃焼するか実験してみました。

薬局で買ってきた燃料用アルコールを10ccほど注ぎ、ライターで点火。
最初は、中央の大きな穴だけから炎が上がりますが、しばらくすると、押しピンで周囲に開けた24個の穴から、こうしてきれいに炎が出るようになります。

明るいところでは炎が見づらいですが、照明を消すと、青い炎がなかなか美しいです。

なお、アルコールは引火しやすいので、部屋の中で点火する時は、取り扱いに十分注意して、消火器の確認など、万が一の場合に備えてやってくださいね。

では、また。次回は、性能テスト編をお送りしましょう。

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