4月11日(月)に、みやざきアートセンターに『新・観光立国論』(東洋経済新報社)を書いたデービッド・アトキンソンさんがやってきて講演するというので、聴きに行くことにしました。
何しろこの本、昨年6月の出版以降、観光業界を中心として、何かと話題になっていますので、無料でお話が聞けるとあっては、参加しない手はありませんからね。
参加エントリーは、Facebookのイベントページから行うことになっていたので、参加することはバレバレな訳です。
すると、主催者サイドの方から、アトキンソンさんのお話の後、トークセッションをやることになっているので、参加しませんか、という打診がありました。
アトキンソンさんの他に、主催者である国会議員と県南の某市でマーケティング専門官をやっている某氏も壇上に上がるとのこと(後から宮崎市長も上がることが判明したのでした)で、私には、テゲツー!的観点から宮崎の観光を語って欲しいという要請でした。
本業との兼ね合いもあるので、ちょっとだけ逡巡しましたが、テゲツー!での活動を評価していただたいているのは有り難いことですし、もっとたくさんの方にテゲツー!を知っていただく機会にもなると思ってお引き受けすることとし、本業方面でちょっとだけ調整して臨みました。
当日行ってみると、テレビの取材は入っているし、参加者も結構な人数いるし、なんとなくアウェイな雰囲気でビビりかけましたが、そこで怯んでも仕方ないので、まな板の鯉状態で腹を括りました。
アトキンソンさんのお話は、著書の『新・観光立国論』(東洋経済新報社)の内容ほぼそのまま要約した感じで、ものすごくざっくり言うと、日本の観光については、海外からのインバウンドの可能性は高いけども、きちんと海外のマーケットニーズを見て、数字を正しく評価しなければいけませんよ、「おもてなし」とか感情に訴えるような従来のやり方って全然的外れですよってこと。
まあ、詳しくは上記の著作をお読みください。
トークセッションの方は、シナリオも事前の打ち合わせも無しで、モデレーターのK議員からは、好きなように発言していいって言われていたのですが、アトキンソンさんのお話については、いちいちごもっともな内容なので突っ込みようもなく、テゲツー!の存在をアピールしつつ、情報発信のあり方について、それぞれのセクターが連携しつつ、もっと効率的・効果的にやるべしみたいなことを話したつもり。
どこまで伝わったのかわかりませんが、あんなんで良かったのかな?
それにしてもアトキンソンさん、日本語は本当に流暢だし、茶道にも造詣が深いので、正座も難なくこなされ、講演会後の食事会で掘りごたつの席でも、我々は足を下ろしているのに、アトキンソンさんだけきちんと背筋伸ばして正座されている姿に、恐れ入りました。
グローバルな視点でローカルを捉え直すこと、きちんと数字を見ることの大切さを教えられたイベントでありました。
テゲツー!、これからも頑張ります。