映画『人生フルーツ』

日南市・飫肥で3月10日(土)から始まったDENKEN WEEKの開会イベントで、豫章館(よしょうかん)で行われたプロジェクションマッピングを観た後、そのまま旧藩時代の藩校・振徳堂が会場となっているDENKEN CINEMAを観てきました。

この日上映された映画は、『人生フルーツ』(2016年、伏原健之監督、東海テレビ放送配給)。

津端修一さんという建築家と、その妻・英子さんの、ニュータウンの造成地の中に長い年月をかけて再生させた雑木林の中での、日々の生活を中心としたドキュメンタリー。
自分の信念に忠実に、時としてわがままに生きようとする修一さんと、それを優しい眼差しで献身的に支える英子さん。素晴らしい夫婦のありようですが、真似ようと思っても、なかなか真似られるものではありません。

それでも真似できればと思うのは、90歳になってもマウンテンバイクにまたがって颯爽と出かける姿だったり、とりあえず自分でできることは何でも自分でやってみるという姿勢だったり。

「風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。」

ナレーターの樹木希林さんの声で何度も繰り返されるこのフレーズ。
小さなことでも積み重ねること、長く続けることの大切さを教えてくれます。

2017年に公開されたこの映画、宮崎キネマ館で一度上映されたようですが、見逃していたので、この機会に観ることができて良かったです(しかも無料で)。

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