帰るべき場所 - 映画「しゃぼん玉」

映画「しゃぼん玉」、皆さんご覧になりましたか?

前売り券は早々に買っていたのですが、なかなか観る時間を作れず、ようやく今日、宮崎キネマ館で観ることができました。

宮崎県椎葉村を舞台にした、一人の青年の喪失と再生の物語で、その再生のきっかけとなるのが、椎葉村の山奥に一人で住む「「ばあちゃん」を始めとした人々の優しさや屈託の無い明るさということで、宮崎県民としては、山村の美しい風景とともに、観ていて嬉しくなる映画でした。

映画を見終わって考えたのは、帰るべき場所はどこなのか、ということです。
この映画では、林遣都演じる主人公が、最後に椎葉村の「ばあちゃん」の元に帰って行くのですが、自分はこれからの人生において、最後にどこに帰るのかを意識させられました。

宮崎市で生まれ育ち、大学では一度外に出ましたが、宮崎を愛するが故に宮崎に戻り、宮崎のために仕事を続けてきました。
しかし、現在は家族が千葉県浦安市に在住していて、浦安からの単身赴任が5年目突入という状況になっています。
障害があって環境を変えづらい息子のために、家族が浦安を離れることは困難だろうと思うので、私がいつまで宮崎にとどまるのかを、いつかは決断しなければなりません。
今の職場の定年まで残り5年となっていますので、宮崎に残るにしろ、浦安に行くにしろ、それほど遠くない未来に、私の帰るべき場所はどこなのかを決断しなければならないなと思いつつ、映画館を後にしたのでした。

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