「まつり宮崎」の一環として、アサヒビールプレゼンツで行われる「ご当地グルメコンテスト」には、3年連続で出かけて行って、食べまくった結果を「今年も全品食べ比べました!! - ご当地グルメコンテスト2018 in まつり宮崎」
我ながらよくやるなと、自分で自分を褒めたところですが、そこまで手間暇かけてできるのも、やはり面白いから。
各市町村が、地元の素材を生かして作り上げた料理なので、素材についての新しい発見がありますし、関わる人との出会いもあり、何より食べて美味しい。
市町村によって力の入れ具合が違っていて、その裏にはどんな事情があるのかと考えてみたりするのも面白いですし。
そして戦いが終わった翌日、この3年間、鹿肉を使ったジビエ料理で我々を楽しませてくれた美郷町の渡川山村商店から、ご当地グルメコンテストからの卒業宣言が。
これを読むと、コンテストに参加することの意味や意義をきちんと考え、3年間という計画の中で戦略的に取り組んで来られたことがよくわかります。
ここまで考えて、このコンテストに取り組んでいる市町村が、果たしてどれだけあるでしょう?
その真摯さが、生み出される商品の味に反映されていて、それ故の3位入賞という結果だったことは間違いありません。
この「ご当地ぐるめコンテスト」の意義って、それぞれ市町村の皆さんが、地域資源を見直し、それをうまく活用することによって、産業の活性化(つまり儲けること)につなげていくことだったり、その過程に関わることによって人と人との繋がりを作ることだったり、何かしら新しい価値を生み出すことにあると思うのですよね。
もちろん、皆さん優勝を目指すのでしょうが、優勝するかどうかはひとつの結果にしか過ぎず、どちらかと言うと、そこまでのプロセスで得られるものの方が何倍も大切なはずです。
そうした視点で見ると、商品の出来の善し悪しはさておき、ここは人を育てる場として取り組んできてるなと思わせるところがあったり、一方で、何をやりたいのかがよくわからなくて、もったいないなと思わせるところがあったりします。
イベントの会場で1日に数百食の食品を作って売ることは、簡単にできることではないので、それができる事業者を前提に、ついつい安易な道に走りがちなのはわからなくもないのですが、目先の利益以外に果たして何が残るのか?
美郷町と渡川山村商店の取り組みをこの3年間会場で見てきて、1年に1度のお祭りを大いに楽しもうという姿勢と、その場を貪欲に利用しようという姿勢から、いろんなことを学ぶことができました。
目指した優勝は果たせませんでしたが、彼らがこの3年間で得たものは、その2文字よりも遙かに大きいような気がします。
祭りが終わって、既に来年のために動き始めた市町村もあろうかと思います。
来年は、どのような取り組みの下でどのような料理が登場するのか、既に今から楽しみです。
もし、私にお手伝いできることがあれば、26品を2年連続で食べ比べた経験を生かしてお手伝いしますので、お声がけください。