キューバサンドが食べたくなる映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

浦安に帰るのに機内でのAVサービスが無いJetStarを使ったので、Kindle Fireに何か映画ダウンロードして行こうと思って選んだのが、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。
2014年のアメリカ映画で、日本公開は2015年2月らしいけど、全く知りませんでした。
Amazon Prime Videoで何にしようか探していて、偶然見つけた、フードアナリスト的選択。

中年男の喪失と再生の物語という定番の構図ではありますが、情弱の主人公カールが下手にTwitterに手を出して大炎上する一方で、9歳になる息子のパーシーがTwitterやVINEなどを駆使して父親を助けるあたり、極めて現代的。

作中で料理を作るカールの手並みはなかなか見事で、作る料理がどれも美味しそう。
特に、フードトラックで売ることになるキューバサンドイッチが実に魅力的で、行く先々の素材でアレンジが変わっていくあたりも料理研究家としては参考になります。

明るくご機嫌なストーリーは、ハッピーエンドの大団円で、観終わって爽快な印象が残りました。

主演のジョン・ファヴローは、この映画の監督、脚本、制作も兼ねていて、実は『アイアンマン』と『アイアンマン2』の監督でもあるというから驚き。
『アイアンマン』で成功し、『アイアンマン2』でこけて批評から酷評喰らった経験が、この映画にもちりばめられているという話もありますが、ジョン・ファブローが楽しんで作っていることがよくわかります。
ほとんど自主制作みたいな低予算映画らしいですが、ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソンなど大物俳優が脇を固めるのも、ジョン・ファブローの人徳なんでしょうか。
この映画の大成功の後、ハリウッドで復活を果たし、監督最近作は今話題の『ライオン・キング』。それを知ると、ますますこの映画の味わいが深くなるというもの。

フードアナリストが観るべき映画ということで★★★★★。”

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